10月15日、マダガスカルでクーデターを起こして権力を掌握した軍のランドリアニリナ大佐は会見で「近く(大統領に)就任する」と表明した。アンタナナリボで14日撮影(2025年 ロイター/Zo Andrianjafy)
[アンタナナリボ/ナイロビ 15日 ロイター] – マダガスカルでクーデターを起こして権力を掌握した軍のランドリアニリナ大佐は15日の会見で「近く(大統領に)就任する」と表明した。
これに先立ちランドリアニリナ氏は、軍が下院を除く全ての統治機構を解散させたと宣言。憲法裁判所は同氏に大統領職を務めるよう要請した。
国外に脱出し、現在アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに滞在中とみられるラジョエリナ大統領は辞任を拒否し、クーデターによる政権奪取を非難している。
ラジョエリナ氏は2009年に軍の支持を得て選挙を経ずに暫定大統領に就任し、18年の選挙で正式な大統領となった。ただ生活水準の向上や汚職撲滅といった公約は果たされず、先月には若者主導の辞任要求デモが発生。政治情勢が不安定化していた。
一方、アフリカ連合(AU)の広報担当者は15日ロイターに、マダガスカルの加盟資格を即時停止したと語った。
AUのユスフ委員長は15日の会合で「法の支配が力による支配に優先されなければならない。われわれのアプローチは法と対話を根付かせることだ」と述べ、クーデターへの懸念を示していた。
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