ハンガリー外相、EUのロシア産エネルギー輸入廃止を批判

 ハンガリーのシーヤールトー外務貿易相(写真)は15日、ロシア産エネルギーの供給が断たれれば自国が打撃を受けるとして、エネルギー供給に関する決定への外圧を受け入れない姿勢を改めて表明した。モスクワで開かれているエネルギー関連会合で発言した。写真は同会合で撮影(2025年 ロイター/Ramil Sitdikov)

[モスクワ 15日 ロイター] – ハンガリーのシーヤールトー外務貿易相は15日、ロシア産エネルギーの供給が断たれれば自国が打撃を受けるとして、エネルギー供給に関する決定への外圧を受け入れない姿勢を改めて表明した。モスクワで開かれているエネルギー関連会合で発言した。

ハンガリーはロシアのウクライナ侵攻後もロシア産エネルギーに依存し続けており、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)の一部加盟国から批判されている。

シーヤールトー氏は、ハンガリー政府にとって、エネルギー供給に関して国益が最優先事項だと記者団に説明。「ロシアに失望したことは一度もない。供給はいつも確実で、契約は順守されてきた。なぜこの関係を断たなければならないのか疑問だ」と述べた。

ハンガリーは、2027年末までにロシア産ガスや液化天然ガス(LNG)輸入を段階的に廃止するEUの方針に反発。ロシアとの関係を巡ってEUとの間で溝が深まっている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.