英、ロシア2大石油会社に制裁 「影の船団」標的

英政府は10月15日、ロシアの2大石油会社であるルクオイルとロスネフチ、そして制裁逃れに利用される「影の船団」タンカー44隻を標的とする制裁を発表した。写真はルクオイルの看板。2023年10月、アブダビで撮影(2025年 ロイター/Amr Alfiky)

[ロンドン 15日 ロイター] – 英政府は15日、ロシアの2大石油会社であるルクオイルとロスネフチ、そして制裁逃れに利用される「影の船団」タンカー44隻を標的とする制裁を発表した。

ロシア政府を支援する役割を担っているとして、ルクオイルとロスネフチをロシア制裁法の対象に指定。両社は資産凍結、取締役の資格剥奪、輸送制限、英信託サービスの禁止を受ける。

英政府は、2社はロシア政府にとって戦略的に重要であると考えられ、その活動はロシアにとって経済的に重要であり、ウクライナでの戦争を維持するための国家収入に貢献していると説明した。

在英ロシア大使館は、この制裁は世界のエネルギー市場を不安定にし、英国の企業や消費者のコストを押し上げると指摘。声明で「ロシアの外交政策に何の影響も与えないだろう」と述べた。

リーブス英財務相は「グローバル市場にロシアの居場所はない」とし、ウクライナ戦争の資金源を断つため英国は必要なあらゆる手段を講じると語った。

ロスネフチとルクオイルからはコメントを得られていない。

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Sam Tabahriti

Sam Tabahriti is a UK breaking news correspondent covering general and political news for Reuters. He has over five years of experience covering general news and three years covering business and legal news. He is also a keen cyclist and photography enthusiast.

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