
東京モノレールは2025年11月1日から、路線に新しい愛称「東京パノラマライン」を導入します。この愛称は、東京の街並みや海、空を一望できる開放的な車窓をイメージしたものです。新ロゴを利用した駅の案内表示や、車内放送などで使用することで、定着を図ります。
また、同社が掲げるブランドコンセプト「Tokyo Monorail Theater」をさらに進化させる一環として、アート企画や制服の刷新も実施。羽田空港に降り立つ国内外の旅行者に、日本・東京旅行の「序奏」を彩るワクワク感を届けることを目指します。
車窓に広がる絶景「東京パノラマライン」!愛称は定着するか
この「東京パノラマライン」という愛称は、東京の街並みや海といった車窓からの眺望の素晴らしさを伝えるために採用されました。
夕陽・運河と東京モノレール車両 (写真:鉄道チャンネル)
2020年3月に掲げたブランドコンセプト、「Tokyo Monorail Theater」”乗るたびにドラマがある”をさらに進化させ、「駅や列車で過ごす時間をお客様にとって忘れられない“舞台”として磨き上げる」ことを目指しています。
「東京パノラマライン」車窓からの眺望例
東武野田線の「東武アーバンパークライン」や、都営荒川線の「東京さくらトラム」など、鉄道路線を愛称で呼ぶという動きは全国各地で見られます。その愛称を利用者に幅広く浸透させるには、長く使い続けること一番の方法だと思いますので、いろいろな場面を通じて長期的に使われることに期待しましょう。
新愛称「東京パノラマライン」の新しいロゴタイプは左右に広がるデザインで、車窓からの眺めとシアターの幕が上がる様子を表現しているそうです。駅の案内表示や車内放送、路線図なども順次この愛称に対応していく予定だそうです。
「東京パノラマライン」ロゴイメージ
車両が「動く美術館」に!アートをテーマにした取り組み
また、「TOKYO ART & CULTURE」と題した新プロジェクトも始動します。
駅や車両を現代アートや伝統文化で彩り、日本・東京の旅の“序章”にふさわしい演出を加えることで、移動時間そのものの価値を高める狙いです。
現在はヘラルボニーと連携し、作家・生田梨奈子氏の作品を車体にまとった列車が運行中です。
(写真:橋本美花/ヘラルボニー提供)
さらに2025年12月には、2025年12月には、新進気鋭の芸術家ホガリー氏によるデザイン列車も登場する予定です。
これらの企画を通じて、東京モノレールは駅や車両を現代アートや伝統文化で彩り、移動時間そのものの価値を高めています。
約16年ぶり!制服刷新で空の玄関口にふさわしく
駅社員と乗務員の制服が刷新されます。現行の制服は2010年10月から着用されており、約16年ぶりのリニューアルです。海外からの旅行者を迎える空の玄関口にふさわしいデザインを目指し、新制服への切り替えは2026年11月を予定しています。
浜松町では新しい駅舎の工事も進みます
東京都心側の起点となる浜松町駅では、2029年度の完成をめざして、現在も駅建替工事が進んでいます。新しい駅舎は地上5階建てで、3階にコンコースや改札が設けられ、5階がホーム階となる他、商業施設が2階と3階並びホーム階の一部に作られる予定です。
こちらも、「劇場のような駅」をコンセプトにしたドラマチックな仕掛けが内部空間に設けられるそうです。
東京モノレール(東京パノラマライン)の浜松町駅の建替工事も進みます
東京モノレールは、新愛称「東京パノラマライン」の導入をはじめ、アートと連携した特別な体験、そして制服刷新を通じて、「乗ること自体が特別な体験」となる未来の鉄道を目指しています。羽田空港を訪れる全ての人に、東京の魅力を伝える「旅の序奏」として、モノレールの進化に期待しましょう。
(画像:鉄道チャンネル、東京モノレール、橋本美花/ヘラルボニー )
鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)
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