「政府機関閉鎖で1日に150億ドル損失も」、米財務長官が解決へ協力呼びかけ

ベセント米財務長官は10月15日、2週間目に突入した連邦政府機関閉鎖が実体経済に打撃を与えつつあると警告し、野党民主党に対して与党共和党と協調して閉鎖を終わらせるよう呼びかけた。ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Ken Cedeno)

[ワシントン 15日 ロイター] – ベセント米財務長官は15日、2週間目に突入した連邦政府機関閉鎖が実体経済に打撃を与えつつあると警告し、野党民主党に対して与党共和党と協調して閉鎖を終わらせるよう呼びかけた。

ベセント氏は政府機関閉鎖が米経済の根幹に悪影響を及ぼし始めたと指摘。「1日当たり最大150億ドルの損失をもたらす可能性があると考えている」と語った。

またベセント氏は、人工知能(AI)分野を含めた米国の投資ブームは持続可能で、まだ序盤の段階にあり、トランプ大統領の政策によって急拡大への扉が開かれたが、政府機関閉鎖だけがこの流れを妨げる要素になっているとの見方を示した。

一方9月末までの2025年度の米財政赤字については、具体的な数字は挙げなかったものの、24年度の1兆8333億ドルを下回ったと説明した。

ベセント氏は、重要な指標である財政赤字の国内総生産(GDP)比も今は5%台に低下したと指摘。米国の成長がもっと上向き、支出を圧縮できれば3%が見えてくると強調した。

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