米アップルCEO、対中投資拡大を約束=工業情報省

 10月15日、米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、北京で中国の李楽成工業情報相と会談し、中国への投資を拡大し、中国での協力をさらに強化すると述べた。写真は9月、ロサンゼルスで撮影(2025年 ロイター/David Swanson)

[北京 15日 ロイター] – 米アップル(AAPL.O), opens new tabのティム・クック最高経営責任者(CEO)は15日、北京で中国の李楽成工業情報相と会談し、中国への投資を拡大し、中国での協力をさらに強化すると述べた。工業情報省が会談要旨を公表した。

李氏は、アップルが中国市場を開拓し続けることを望んでいると伝達。中国はアップルを含む外国企業にとって良好なビジネス環境を構築し続けるとも語った。

アップルによる投資の詳細は不明。同社はロイターのコメント要請に今のところ応じていない。

米中が貿易、その他さまざまな問題で対立し、トランプ米大統領は企業に米国での生産を強く求めていることから、多くの米国企業は中国戦略に苦慮している。

上海の政府関係コンサルタントは、米企業はトランプ政権には「親中国」と見なされないように、中国政府には不誠実な印象を与えないよう腐心していると話す。

クック氏は8月に米国内で1000億ドルの追加投資をすると発表したが、3月に中国を訪問した際には7億2000万元(1億0100万ドル)相当の新たなクリーンエネルギー基金計画を表明している。

サビ・カーン最高執行責任者(COO)は14日、iPhoneなどのガラスカバーを製造している藍思科技(レンズ・テクノロジー)(300433.SZ), opens new tabを訪問した。レンズ・テクノロジーが15日明らかにした。

クック氏は、上海のアップルストアを訪れ、中国のゲーム開発者や人気の人形「ラブブ」のデザイナーと会ったと、中国版Xのウェイボに投稿した。

同氏は13日、工業情報省が国内主要通信会社に「eSIM」のサービス提供を認めたことに伴い、「iPhone Air」の販売が可能になり予約の受け付けを始めると述べた。

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