日経平均は3日ぶり反発、自律的な切り返し 蘭ASML決算で一段高

 10月15日、東京株式市場で日経平均は3営業日ぶりに反発し、前営業日比825円35銭高の4万7672円67銭で取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 15日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は3営業日ぶりに反発し、前営業日比825円35銭高の4万7672円67銭で取引を終えた。一時1500円超下げた前日からの自律反発を期待した買いが広がった。後場にオランダの半導体製造装置大手ASML(ASML.AS), opens new tabが市場予想を上回る決算を発表し、日本の関連銘柄が一段と上昇、日経平均は一時900円超高となった。東証プライム市場では8割超の銘柄が値上がりとなった。日経平均は154円高で寄り付いた後もじりじりと上値を伸ばし、後場中盤で927円高の4万7774円83銭で高値を付けた。日本時間午後2時のASMLの決算を受けて、ソフトバンクグループ(9984.T), opens new tab、アドバンテスト(6857.T), opens new tab、東京エレクトロン(8035.T), opens new tabなどの半導体関連株が一段高となった。ファーストリテイリング(9983.T), opens new tabなどの主力株もつれ高となった。

誰が首相になるか見通しにくい国内政治を巡っては、午後に控える立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の3党の党首会談を見極めたいとの声も市場では少なくなかった。一方、SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部は「自民党の高市早苗総裁の首相選出でも、政権交代でも、財政拡張の方向性は変わらないという見方がある」と話す。きょうの株高の背景には、自律反発に加え、財政拡張への期待も織り込まれているという。

TOPIXも反発し、1.58%高の3183.64ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.59%高の1639.11ポイント。プライム市場の売買代金は5兆1831億6200万円だった。

そのほか主力株では、レーザーテック (6920.T), opens new tabクボタ (6326.T), opens new tabイオン (8267.T), opens new tabが6─9%超高、メルカリ(4385.T), opens new tabが14%超高となった。リクルートホールディングス(6098.T), opens new tab、高島屋(8233.T), opens new tabは2─3%超安とさえなかった。

東証33業種では、値上がりは機械、証券、非鉄金属、電気機器など30業種、値下がりはゴム製品、サービス、海運の3業種となった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.62%高の741.5ポイントと、反発/続伸した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1409銘柄(87%)、値下がりは179銘柄(11%)、変わらずは27銘柄(1%)だった。

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