ミレイ氏が選挙で敗北すればアルゼンチン支援打ち切り トランプ氏

米ホワイトハウスで、あいさつを交わすドナルド・トランプ大統領とアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領(2025年10月14日撮影)。(c)ANDREW CABALLERO-REYNOLDS/AFP

【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領は14日、アルゼンチンで10月26日に行われる中間選挙で盟友ハビエル・ミレイ大統領率いる政党が敗北した場合、経済危機に直面するアルゼンチンへの支援を打ち切る可能性があると警告した。

トランプ氏は、ミレイ氏が政治的・経済的支援を求めてホワイトハウスを訪れた際、「彼が負けた場合、アルゼンチンに寛大な対応はしない」「私がこの男を支持するのは、その哲学が正しいからだ。彼は勝つかもしれないし、勝たないかもしれないが、私は勝つと思う。彼が勝てば共にいるが、負ければ去る」と述べた。

トランプ政権は苦境に立たされているアルゼンチン経済を支えるため、既に200億ドル(約3兆円)の支援を約束しているが、市場の落ち着かせるどころか、中間選挙を前にミレイ氏率いる政党の支持率を押し上げにもつながっていない。

ミレイ氏が率いる少数派政党が議席増を目指す中間選挙の結果は、ミレイ氏が厳しい歳出削減改革を実現できるのか、それとも任期の残り2年間を「レームダック(死に体)」で過ごすのかを左右することになる。

トランプ氏はミレイ氏を「偉大な指導者」と称賛し、中間選挙ではイデオロギー上の盟友である同氏を「全面的に支持する」と述べた。

自身のスローガン「米国を再び偉大に」に言及し、「彼は徹底したMAGAの信奉者だ。『アルゼンチンを再び偉大に』だ」と述べた。

だが、トランプ氏はアルゼンチンへの大規模な救済策が、この米国第一主義とどう整合するのかという疑問に直面している。

アルゼンチン支援の米国にとってのメリットは何かと記者団に問われると、トランプ氏は「われわれは偉大な哲学が偉大な国を征服するのを支援している。それが成功するのを見たい」と答えた。
【翻訳編集】AFPBB News

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