インド政府が13日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年比1.54%上昇し、8年ぶりの低水準となった。写真は9月5日、ベンガルールで撮影(2025年 ロイター/Priyanshu Singh)
[ニューデリー 13日 ロイター] – インド政府が13日発表した9月の消費者物価指数(CPI)(INCPIY=ECI), opens new tabは前年比1.54%上昇し、8年ぶりの低水準となった。インド準備銀行(中央銀行)が12月の金融政策決定会合で追加利下げを行う余地が生じた。
食品価格の下落を背景に前月の2.07%上昇から伸びが縮小し、2017年6月(1.46%)以来の低水準となった。ロイターがまとめた予想は1.7%上昇だった。中銀目標範囲の2─6%を下回ったのは過去3カ月で2度目となる。7月にも2%を下回っていた。
中銀は、インフレ率が3四半期連続で2─6%の許容範囲を超えないようにすることが責務とされている。
ICRAのチーフエコノミスト、アディティ・ナヤル氏は、中銀は12月会合で25ベーシスポイント(bp)利下げすると予想されていると述べた。また利下げのタイミングは、これまでの利下げ効果が反映されるかどうかと、減税と米国の関税が経済成長に与える影響に左右されるとした。
中銀は年初から100bpの利下げを行っている。10月の会合では政策金利を5.5%に据え置いたが、12月に利下げする可能性を示唆した。
A line chart of the Indian inflation rates – retail and food – since 2020
The heat map shows the inflation of various components of India’s retail inflation coloured based on the the central bank’s inflation target range of 2% to 6%.
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