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2025年10月14日 15:19

 大阪市浪速区で同居する男性に熱湯をかけてやけどを負わせたほか、高温の液体をかけた上で首を絞めて殺害した罪に問われていた女について、大阪地裁は14日、懲役18年を言い渡しました。

 起訴状などによりますと、谷口桃花被告(31)は2022年、大阪市浪速区の自宅で、同居していた西野太九さん(当時31)に2回にわたって熱湯をかけてやけどを負わせたほか、2023年4月、高温の液体をかけた上、コードのようなもので首を絞め、浴槽の水を吸わせるなどして窒息させて殺害した罪に問われていました。

 谷口被告はこれまで「被害者に頼まれた。なぜ溺れたかは全くわからない」などと起訴内容を否認していましたが、検察側は「被告と被害者は支配関係にあり、被告にとって怒りのはけ口だった。極めて残忍で、猟奇的な犯行」と指摘し、懲役20年を求刑していました。

 14日の判決で大阪地裁は、「被害者自身が熱湯をかけにくい部位にやけどがあり、自分で熱湯をかけたとは考え難く、被告の関与なしに溺れたとは考え難い状況だ」と指摘しました。その上で、「被害者が拒否しなかったのは交際関係を続けたかったことが理由だったにもかかわらず暴行を続けていて、反省もみられない」として、谷口被告に懲役18年の判決を言い渡しました。

最終更新日:2025年10月14日 15:41

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