英議員、中ロなどのスパイの標的 英情報機関が警告

英国内の情報活動を担う情報局保安部(MI5)は10月13日、同国の民主主義弱体化を狙う中国、ロシア、イランのスパイが英議員を標的にしていると警告した。写真はMI5のマッカラム長官。4月1日、ロンドンで撮影(2025年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 13日 ロイター] – 英国内の情報活動を担う情報局保安部(MI5)は13日、同国の民主主義弱体化を狙う中国、ロシア、イランのスパイが英議員を標的にしていると警告した。

政治家とそのスタッフに対し、脅迫やフィッシング攻撃によって情報を引き出そうとしたり、長期的な深い関係を築いたり、寄付をして意思決定に影響を与えたりしようとするスパイに注意するよう促した。

また、個人的な面会を求める頻繁な要請など「奇妙なやり取り」に留意し、「あからさまなへつらい」にも注意するよう求めた。

MI5のマッカラム長官は「外国が英国の重要な情報を盗んだり、英国の民主的なプロセスを操作したりすることは、短期的に英国の安全保障を損なうだけでなく、英国の主権の基盤を損なう」と述べた。

英国では先月、中国のためにスパイ活動を行ったとして起訴されていた男性2人の訴追を検察当局が取り下げた。検察は取り下げの理由について、中国が国家安全保障上の脅威であることを示す証拠を英政府が提示しなかったためと説明した。 もっと見る

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