ロ潜水艦が仏沖で緊急浮上、燃料漏れとの情報 黒海艦隊は否定

北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は13日、ロシア軍の潜水艦がフランス沖で緊急浮上したことを巡り、ロシアが潜水艦1隻が「ぐったりしている」と皮肉った。資料写真、「ノボロシースク」、海軍記念日パレードのリハーサルで、2019年7月撮影(2025年 ロイター/Alexey Pavlishak)

[アムステルダム 13日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は13日、ロシア軍の潜水艦がフランス沖で緊急浮上したことを巡り、ロシアが潜水艦1隻が「ぐったりしている」と皮肉った。

NATOは9日、フランス海軍のフリゲート艦がブルターニュ沖で水上を航行するロシアの潜水艦を監視している様子とする写真を公開した。

オランダ国防省は11日、同国海軍がロシア軍の潜水艦「ノボロシースク」を北海で曳航するのを護衛しと発表した。

ノボロシースクについては、ロシアの安全保障関連の漏洩情報を公開している正体不明のテレグラムチャンネル、VChK-OGPUが先月、深刻な技術的問題を抱えており、燃料が船倉に漏れていると報じた。

ロシア黒海艦隊は、ノボロシースクは英仏海峡の航行規則に従うためにフランス沖で浮上したと説明し、深刻な障害が発生したとの報道を否定した。インタファクス通信が13日伝えた。

ルッテ氏はスロベニアでの演説で、潜水艦は「故障している」と指摘。「今や地中海でロシア海軍のプレゼンスは実質ほとんどない。哨戒から戻ってきたロシアの潜水艦は1隻だけで、しかも壊れている」とし、「1984年のトム・クランシーの小説『レッド・オクトーバーを追え!』とは大違いだ」と語った。

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Mark Trevelyan

Chief writer on Russia and CIS. Worked as a journalist on 7 continents and reported from 40+ countries, with postings in London, Wellington, Brussels, Warsaw, Moscow and Berlin. Covered the break-up of the Soviet Union in the 1990s. Security correspondent from 2003 to 2008. Speaks French, Russian and (rusty) German and Polish.

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