プロジェクト概:
世界中の人たちがまた帰って来らる日本のばあちゃんちを作る

私の祖母の家は熊本県南阿蘇村にあります。昨年祖が亡くなり、今は誰も住んでいません。
小さい頃からお盆、年末年始、GW、長期休暇は必ず遊びに行っていた“ばあちゃんち”
『世界中の人たちがまた帰って来られる日本のばあちゃんち』にしたいと思い、
この度、宿泊事業を開始します!
私にとってのばあちゃんち
朝は庭で飼っていたニワトリのところに行き、恐怖と闘いながら卵をもらう
昼間に従姉妹たちが来ると、近所の川に行ってひたすらサンダル流しをして遊ぶ
冬になると家の軒先にできている氷柱をとって食べてみたり(笑)
それが私にとってのばあちゃんちの思い出です。
この家に来ると、祖母がいなくなった今でもたくさんの思い出が蘇ってきます。
近年、日本に興味を持って足を運んでくれる外国人が増えています。
日本に興味を持ってきてくれた海外の方たちに、日本の昔からの日常を
少しでも多く体験してもらえるようにプロジェクトを進めていきたいと考えています。
家自体を大きくリノベーションするつもりはなく、できるだけ今の形を残したい。
思い出はできるだけそのままで、少しの工夫で快適に
そのためにどうか皆様のお力を貸していただきたいです。
自己紹介:海外と熊本が大好きな25歳、源 花央里です


はじめまして、源 花央里です。
熊本県の生まれ育ちで、海外に行くことが趣味です。
私の実家から南阿蘇の祖母の家には車で50分ほどかかるため、
頻繁に行くには少し遠く、長期休暇がある時に遊びに行く特別な場所でした。
このプロジェクトをするにあたって私の海外での経験と祖母の話はとても重要なキーとなるため、
ここで紹介させてもらいます。
海外に出て気づいたこと:「行ってみたい日本」とは
私はこれまでに留学、旅行、ボランティアと様々な経験を通して海外に行ってきました。
海外の文化や人々の考え方に興味を持ち、より深く意思疎通をするために英語と韓国語を習得しました。
私は海外に行ったら基本的に現地の友達に近所を案内してもらいます。
現地の人の案内は間違いなくローカルでディープな発見をすることができます。


大学1年の時に行った建築ボランティア(カンボジア)


日本語学習で出会った友達に会いに行った時(フランス/ルーマニア)

高校留学時代のともだちと大好きなタコス(アメリカ・テキサス州)


韓国留学で出会ったともだち(ソウル)
そんな経験を通して気づいたことは、
日本に興味があって、行ってみたいと言ってくれる外国人はたくさんいるのに、
「熊本」という地を知っている外国人はほとんどいない
ということ。熊本に限らずどの国でも地方に対する認知度は高くないですが、
どの国に行っても、日本=東京・大阪という認識が一般的でした。
日本から来たと言うと必ず聞かれるのは東京か大阪、アジア圏でギリギリ福岡。
でも、日本に興味を持ってくれる外国人が想像するのは、ジブリやアニメに出てくるような日本の田舎の風景です。
畳があって、ふすまや障子があって、
夏には川で遊んで冬にはこたつで暖まる。

まさにこんな感じ。(ばあちゃんちの下の小川で甥っ子とよく遊びます)
海外の友達が求めているのは特別なものではなく、私たちにとっての日常です。
熊本こそ彼らが想像する日本の風景を持ち合わせているのに、
何も知らないまま東京や大阪に行ってしまう!
日本の昔ながらの風景や生活を見てみたくても、
日本の田舎をまだまだ知らないというのはもったいない!
「家」を通して、私たちが当たり前に経験している日本の日常を彼らにシェアできる機会を作りたい
”私のばあちゃんち”を、訪れてくれる人たちにとっての ”日本のばあちゃんち”にしたいのです。
私の祖母:南阿蘇のはるばあちゃん
家の持ち主であった祖母は昨年12月に90歳で亡くなりました。

私の祖母、はるばあちゃんは24歳でお嫁に来て、50歳で夫(私の祖父)を事故で亡くし、
その後たった1人で義理の両親と弟、3人の娘の面倒を見ながら最後まで家を守ってきました。
大人になった今その偉大さに気付かされ、本当にすごいばあちゃんだったと思います。
優しくて芯のある、かわいいばあちゃんでした。
8月の初盆では久々に従姉妹たちと集まりましたが、今では孫10人、ひ孫10人
はるばあちゃんが守ってくれた大家族です。


きっかけ:空き家バンクに登録するか、いや、私が使うばい!
祖母の葬儀が終わり、落ち着くまもなくいろんな整理に追われながら出てきた問題が、
家をどうするかでした。周囲からは「空き家バンク」への登録を勧められましたが、
私はどうしても、祖母が守ってきた家を手放すことはできず、母もまた同じ考えでした。
そんな時に私の頭に浮かんだのが、日本が好きだと言ってくれる海外の友達でした。
彼らにも本当の日本を感じられる場所を提供したい。私のばあちゃんちを彼らにとってのばあちゃんちにしたい。
そう思い、今回のプロジェクトをスタートしました。


家の概要
築年数:築89年(増築あり)
広さ:192㎡

南阿蘇村を拠点に:元気をくれる村のみんなに新しい経験とパワーを
南阿蘇村は熊本県の北東部に位置し、世界最大級の火山『阿蘇山』を有する大自然に囲まれた村です。
祖母の家は南阿蘇村の一つの集落にあります。
隣近所には別の民家もあり、元気なおじいちゃんおばあちゃんたちが住んでいます。

世界有数のカルデラを持つ活火山、阿蘇山を持ち、壮大なスケールの自然が広がります
恥ずかしながら、私は祖母が生きていた頃は隣のおじちゃんの名前すら知りませんでした。
このプロジェクトを開始するにあたって少しずつ近所付き合いが増え、近所の人たちが祖母や
地域のストーリーを教えてくれました。
今では近所のおじちゃんたちと仲良しになり、
遊びに行くと家に寄って行けと言って畑の野菜をくれたりします。
祖母の家は昔からある集落にあるため、
私のような若者や外国の人たちが外から来ることに抵抗があるのではないかと心配していました。
でも、何もわからない私に村の人たちがくれたのは意外にも
「若い人が来てくれて元気が出るばい」
「俺は農家で家から出られなかったから海外についてもっと知りたい」
という声でした。

閉鎖的に見えた村は、人との関わりを通して
まだまだたくさんの可能性に溢れていることを実感しました。
ただ泊まりに来てもらうのではなく、”ばあちゃんち”を通して来てくれる人たちが、
村にいるおじいちゃんおばあちゃんたちにも元気を与えられる
そんな場所を作っていけたらと考えています。
具体的な宿づくりの計画
今回、旅館業法による簡易宿所として事業を開始します。
民泊よりも審査が厳しい旅館業を選んだ理由としては、シンプルに営業日数に縛られないためです。
そのためまずは旅館業の申請を行い、必要な箇所の手直しを行いますが、
冒頭で述べたように、できるだけ家はそのままで、快適に過ごすための
必要最低限のリフォームでスタートしようと考えています。
目標は2026年3月スタートです。
ばあちゃんちの形をなるべく残すために、大きなリフォームは計画していません。
ただ、トイレは未だ汲み取り式、浄化槽なし、配管も古いため、
水回りの整備は専門の業者に工事に入ってもらおうと考えています、
そのほか壁や天井などの細かい部分はDIYで少しずつしていこうと思っています。
資金計画
家の図面がないところからのスタートで最初から苦戦していますが、
少しずつ旅館業取得のために動いています。
水回りの整備のため専門の業者さんに入ってもらうことにしましたが、
浄化槽から取り付けるのってこんなにお金がかかるんですね。。。



まだ少し悩んでいますが、浄化槽は7人槽で作ろうと考えています。
_______
水回り業者依頼工事 2,100,000円
DIY内装工事 600,000円
家具・設備費 878,182円
消防関係 210,028円
HP制作費 100,000円
クラファン関係費用 184,800円
合計 4,073,010円
________
このうちの1,200,000円を、今回のクラウドファンディングで集めます。
集めた資金は全て浄化槽と水洗トイレの設置の水回り工事に使用します。
旅館業法取得のためにまずはこの水回り工事のために資金が必要なため、
こちらの目標金額を設定させていただきました。
残りの経費は自己資金と銀行融資で補って進めていく予定です。
今回のクラウドファンディングはAll or nothing方式のため
目標額に到達しなかった場合はクラウドファンディングによる資金調達は0円となってしまいます。
その場合は水回り工事を延期することを検討しており、オープン時期を延期して開業予定です。
さいごに:「おかえり」と「ただいま」を日常に
私は海外に行くたびに、帰ってくる場所が当たり前にあるというありがたさを感じます。
私にとって南阿蘇のばあちゃんちも帰る場所であり、大切な故郷です。
日本から来たの?日本の熊本に行ってみたいんだよね。
また南阿蘇に帰りたいな。近所のあの人に会いたいな。
いつかどこかでこんな言葉を聞くこと、これが私の目標です。
ばあちゃんちを訪れた人たちがいつかまた帰ってくる
そしたら全力でおかえりって言いたい。

はるばあちゃんちは南阿蘇のある集落にある1軒の家です。
周りには1人だったばあちゃんを見守ってくれて、
今の私のプロジェクトを心から応援してくれる近所のおじちゃんおばちゃんが住んでいます。
私は1人ではなく近所のおじちゃんおばちゃんたち、アドバイスをくれる飲食店の方々、
そして応援してくださる皆さんと一緒にはるばあちゃんちを作っていきたいと考えています。
そしてその繋がりを、足を運んでくれる海外の人たちに繋げ、
”また戻って来れる場所”をたくさんの人に届けたいと挑戦します。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
先日SNSも開設しました!オープンまでのあれこれもお届けしたいと考えています。
そちらでもぜひ応援よろしくお願いいたします!
Instagram:@grandma_in_kumamoto (Grandmas house 春-haru-)
是非ともご支援よろしくお願い致します。

WACOCA: People, Life, Style.