掲載日

2025年10月13日

「『Viktor & Rolf. Fashion Statements』は、オランダのファッション・デュオ、ヴィクター・ホルスティングとロルフ・スノレンに捧げる初の大規模回顧展で、アトランタのハイ美術館で開幕しました。 

ヴィクター&ロルフ展、米国アトランタのハイ美術館に到着。ヴィクター&ロルフ展、米国アトランタのハイ美術館に到着。 – Viktor & Rolf

2026年2月8日まで開催されるこの展覧会は、ファッションとアートに対する同ブランドの30年以上にわたるアヴァンギャルドなアプローチを讃えます。

キュレーターのティエリー=マキシム・ロリオが企画し、2024年初頭にミュンヘンのクンストハレで初公開された本展では、30を超えるコレクションにまたがるデザイナーの作品100点以上を展示します。

「ロシアン・ドールズ」「ファッション・ステートメンツ」「ゼン・ガーデン」「アップサイクリング・クチュール」など、全8章のテーマで構成され、実物大の衣装に加え、クチュール作品のミニチュアをまとった精巧な“ワーク・イン・プログレス”ドールも披露されます。

「ヴィクター&ロルフの唯一無二で魅惑的なヴィジョンは、アートとファッションのあいだに独自の対話を生み出します。アメリカでは初となる今回、来場者は、彼らの三十年にわたるオートクチュールへのアヴァンギャルドなアプローチ、精緻で発明的なクラフツマンシップ、そして無数の意外性に満ちたインスピレーションを体現する、比類ないコンテンポラリー・インスタレーションをご覧いただけるでしょう」とロリオ氏は述べています。

ヴィクター&ロルフのコレクションはしばしば、ロマンスとパワー、奔放さと統制、クラシシズムと反逆を、現代的な技法によって対比させます。シグネチャー・モチーフであるリボン、フリル、刺繍、そして彫刻的なシルエットは、パッチワークやレーザーカット、素材の実験的な操作によって再解釈されています。境界を押し広げる彼らの仕事は、批評家から高い評価を受けるとともに、レディー・ガガ、マドンナ、カーディ・B、ティルダ・スウィントンらのアーティストやセレブリティの間で熱心な支持を集めています。

ファッションにとどまらず、2人は分野横断的なコラボレーションも行い、ロバート・ウィルソンのダンスやオペラ作品の衣装をデザインしてきました。さらに、「ウェアラブル・アート」(2016年秋冬)や「パフォーマンス・オブ・スカルプチャーズ」(2016年春夏)といったコレクションでは、ファッション、絵画、彫刻の交差点を探求しています。

「ミュンヘンに続き、米国では初めて、常に画期的なアーティストやイノベーターを紹介してきたアトランタのハイ美術館で私たちの作品が紹介されることを、大変うれしく思います」とヴィクター&ロルフは述べています。 

「私たちは、ミュージアムでの展覧会がシーズンごとのキャットウォークでのプレゼンテーションを補完するものだと常に強く信じています。展覧会はランウェイよりも民主的で、より多くの来館者を迎え入れられ、会期も長い。長年にわたって繰り返し現れるテーマを可視化し、私たちの作品の創作に注がれた卓越したクラフツマンシップに光を当てることができます。この秋、30年以上にわたる私たちの仕事をアメリカの皆さんと共有できることを楽しみにしています。」

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