【写真】オーロラを楽しむ杏さんはこちら(ほか全3枚)

■子どもたちもよく知る一冊。ご縁を感じました

 今回、初めて絵本『おこりんぼまじょコルヌとノン!ノン!ピエール』(KADOKAWA)の翻訳に携わらせていただきました。

 原作の「コルヌビドゥイユ」シリーズは、子どもたちが学校で読んでいる書籍の中にも入っていたので、私もよく知っている絵本。ですから、お話をいただいたときに「あ、その本はもう手元にあります」という感じで……。ご縁を感じて、お受けしたいと思ったのです

 とはいえ、私もフランス語はまだまだ勉強中の身です。少々不安だったのですが「直訳ではなく、子どもに対して『どういう表現がよりおもしろく感じてもらえるか』といった工夫の点で、いっしょにやってみませんか?」とご提案をいただき、それならぜひ!と挑戦しました。

 そこからは作業に没頭する日々。監修の先生や編集の方と何度も相談しながら、半年以上はかかったと思います。

■ゲームの順番待ちや移動中は読書タイムです

 今は、電子書籍があるのでとても便利ですよね。子どもたちも、クリスマスにサンタクロースにもらった専用端末で読んでいます。海外に住んでいるので、なかなか日本の本を新しく買うことが難しいのですが、これなら好きなものをすぐに読めます。

 たとえば、わが家はゲーム機が1台しかないので、子どもたちは順番待ちの間、自然に読んでいます。旅行や外食の移動中も読書。それくらい夢中になるので「朝起きてすぐに本を読むのやめて」や「着替えてから読もうよ」といったお小言がよく出ます(笑)。

  でも、「今度イタリアの○○に行くよ」と言うと、「あそこは○○があったところだよね」という具合に、ときどき私が知らないことを「本で読んだ」と教えてくれるんです。驚きますね。

WACOCA: People, Life, Style.