福岡県須恵町の町立中学校で補助教員として勤務する66歳の男が、採用時に偽造された教員免許の写しを提示したとして13日、逮捕されました。男は「間違いありません」と容疑を認めています。FBSが調べたところ逮捕された男は、教員免許を巡ってこれまでに何度も逮捕されていたことが明らかになりました。なぜ不正は見抜かれなかったのでしょうか。

■竹原侑記者
「捜査員たちに連れられてフードを被った男が車に乗り込みます。」

13日朝、福岡県宇美町の自宅から任意同行された近藤正仁容疑者(66)。ことし1月、福岡県須恵町立中学校の補助教員の採用試験を受けた際、偽造された教員免許の写しを提出したとして逮捕されました。

実は近藤容疑者はこれまでに何度も、教員免許を巡って逮捕されていたといいます。今回、発覚の理由は。

きっかけは保護者からの相談

須恵町教育委員会によりますと、近藤容疑者はことし4月に会計年度任用職員として採用され、町立中学校で働き始めましたが。

『掃除している姿がエロいね』

女子生徒に対する性的な発言があったと聞いた保護者がインターネットで近藤容疑者の名前を調べ、同姓同名の人物が「全国各地で教員免許の偽造などを繰り返している」とする情報を見つけたのです。

『先生は教員免許を持っていないのではないか』

保護者から連絡を受けた町教委が聞き取りを行ったところ、近藤容疑者は「教員免許の原本は持っていない」と話したといいます。町教委は警察に相談し、捜査が進められていました。

繰り返していた“ニセ教員免許”の提出

■FBS取材班
「FBSの者ですが、少しお話お伺いでなきないでしょうか。」

逮捕前、FBSは近藤容疑者に取材を試みましたが、一切応じなかった近藤容疑者。FBSが調べたところ、近藤容疑者は教員免許が失効していることを隠し、埼玉県の中学校で臨時教員として勤務したとして2013年に逮捕されたほか、福岡県飯塚市や宮崎県で偽造した教員免許を提示したとして、繰り返し逮捕されています。

また、今勤務している中学校では、生徒たちの間で近藤容疑者の不適切な指導が噂になっていたといいます。

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