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2025年2月18日
米国務省はこのほど、ウェブサイトから「台湾の独立を支持しない」という文言を削除した。これに中国は強く反発している。
中国は、この修正が「台湾独立を主張する分離主義勢力に誤った信号を送る」と述べ、アメリカに「誤りを正す」よう求めた。
台湾とアメリカの関係に関する米国務省のファクトシートには以前、「台湾の独立を支持しない」という文言が含まれていた。しかし、今月半ばに「定期的な」更新の一環として削除された。
報道によると、米当局の報道官は、アメリカが「一つの中国」政策に引き続きコミットしていると述べた。アメリカは台湾ではなく中国と正式な国交を結んでいる。
中国は台湾について、最終的には自国の一部となるべき分離した省と見なしている。台湾を中国の一部とするため、武力行使の可能性を排除していない。
しかし、台湾住民の多くは、自分たちを中国とは別の国の一部と考えている。ただし、台湾が中国から独立を宣言せず、また統一もされていない現状の維持を支持している。
アメリカの事実上の在台湾大使館となっているアメリカ在台湾協会の広報担当者は、地元メディアに対し、「アメリカと台湾の非公式な関係について一般市民に知らせるために」ファクトシートが更新されたのだと述べた。
また、「我々は長い間、双方による一方的な現状変更に反対している」とした。
台湾の林佳龍外相は15日、アメリカの「前向きで、台湾に友好的な表現」に感謝の意を示した。
一方、中国外務省は17日の定例記者会見で、この動きを非難し、ファクトシートの更新を「アメリカの対台湾姿勢における重大な後退」と呼んだ。
外務省の郭嘉坤報道官は、「これは台湾独立を主張する分離主義勢力に誤った重大な合図を送るものであり、アメリカが台湾を利用して中国を封じ込めるという誤った政策を頑固に続けているもう一つの例だ」と批判した。
その上で、「アメリカに対し、直ちに誤りを正し、一つの中国原則を誠実に順守するよう強く求める」と述べた。
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