【写真を見る】「今を生きるヒントを」 山梨ゆかりの実業家に迫る「甲州財閥展」 県立博物館で11日から開催

 各地の鉄道や電力、観光の礎を築いた県出身の偉人たちの功績を振り返ります。

 展示されているのは、若尾逸平、雨宮敬次郎、小野金六、根津嘉一郎、堀内良平、小林一三、早川徳次の7人ゆかりの品や記録写真など、約150点です。

 7人は明治中期から昭和初期にかけて、鉄道や電力、観光の礎を築いた山梨県出身の実業家たちです。

 このうち「地下鉄の父」と呼ばれた早川徳次のコーナーには、イニシャルが刻まれた愛用のトランクや東京地下鉄道のポスター原画も展示されています。

 特別展は博物館の開館20周年を記念したもので、会場では根津が県内の小学校に寄贈した根津ピアノの演奏も披露されました。

 山梨県立博物館 小畑茂雄 学芸員
「彼らが山梨に対してどう思っていたか、生活資料からわかるかもしれない。成功だけでなく失敗もしていて、その失敗が新しい事業の種になりもする。わたしたちも影響されてしまうような彼らのメッセージを見つけてもらいたい」

 特別展「甲州財閥展」は12月1日までです。

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