10月10日 フランス中央銀行のビルロワドガロー総裁(写真)は10日、現在の政治の不確実性が、企業と消費者の信頼感、経済成長に現実に影響を及ぼしているとの認識を示した。写真は4月9日、パリで撮影(2025年 ロイター/Abdul Saboor)
[パリ 10日 ロイター] – フランス中央銀行のビルロワドガロー総裁は10日、現在の政治の不確実性が、企業と消費者の信頼感、経済成長に現実に影響を及ぼしているとの認識を示した。
ただ、同国の経済状況は安定しているとも述べた。ラジオ局RTLの番組で語った。
同国では、マクロン大統領が10日にも過去2年足らずで6人目となる新首相を任命する見通し。数十年で最悪の政治危機の終結を目指す。
総裁は「国内の不確実性は成長率を少なくとも0.2%ポイント押し下げている」と発言。
「不確実性は信頼感の対極にあり、成長の最大の敵だ。家計は不安を感じれば貯蓄を増やし、消費を減らす。企業は投資を先送りする」と語った。
中銀の月例経済調査について「要約すれば、皆この政治的混乱にうんざりしていて士気は高くないが、経済は持ちこたえている。それは起業家の勇気と国民の努力のおかげだ」と述べた。
政府が債務を削減する必要があり、2026年には財政赤字が国内総生産(GDP)比で4.8%を超えないことが望ましいとした。
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