S&P、イタリア格付けを「BBBプラス」で維持か 10日に見直し予定

 10月9日、米格付け大手S&Pグローバル・レーティングは、「BBBプラス」で見通しは安定的としているイタリアの信用格付けについて、10日の見直しで維持する公算だ。写真は2023年7月、ミラノで撮影(2025年 ロイター/Claudia Greco)

[ミラノ 9日 ロイター] – 米格付け大手S&Pグローバル・レーティングは、「BBBプラス」で見通しは安定的としているイタリアの信用格付けについて、10日の見直しで維持する公算だ。アナリストによると、成長見通しの鈍化が財政面の改善を相殺するという。

イタリア政府は先週、2025年の財政赤字について、新型コロナウイルス禍後では初めて対国内総生産(GDP)比3%まで低下するとの目標を示した。一方で政府は米国の関税の影響により、2026年のGDPが0.5%押し下げられるとの見通しを示している。

スペイン金融大手BBVAは今週のリポートで、「今年のGDP比財政赤字が3%となったことは、成長見通しの小幅な悪化で相殺される。そのため、ポジティブな格付け判断や見通しの変更は見込めない」と指摘した。

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