メキシコ中銀、追加利下げを検討へ=議事要旨

 10月9日、メキシコ中央銀行が公表した9月25日の前回会合の議事要旨によると、出席者らはインフレ率の安定、低迷する経済、米連邦準備理事会(FRB)の緩和的な金融政策を背景に追加利下げを検討する姿勢を示した。同中銀で2024年4月撮影(2025年 ロイター/Henry Romero)

[メキシコ市 9日 ロイター] – メキシコ中央銀行が9日公表した9月25日の前回会合の議事要旨によると、出席者らはインフレ率の安定、低迷する経済、米連邦準備理事会(FRB)の緩和的な金融政策を背景に追加利下げを検討する姿勢を示した。

前回会合では政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、2022年5月以来の低水準となる7.50%に設定することを決定し、政策委員5人のうちヒース副総裁だけが利下げに反対した。ヒース氏は反対理由として、メキシコ政府が提案している中国などからの輸入品への関税強化を挙げ、実施された場合にインフレ率が拡大するリスクがあると強調した。ヒース氏は他の出席者に対して「改めて慎重な対応を呼びかける」と語っていた。

メキシコ政府の関税案によると、中国などのアジア諸国からの輸入自動車に50%、鉄鋼や玩具、オートバイに35%をそれぞれ課す。

食品とエネルギーを除くコアインフレ率は、中銀のインフレ目標の3%プラスマイナス1%ポイントを上回っている。だが議事要旨は「大部分の出席者は、最近のデータではインフレ率が歴史的平均を下回り、安定した動きを示している点を強調した」と説明した。

メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)が9日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.76%上昇し、伸び率は8月の3.57%から拡大した。より信頼できる価格動向とみなされているコアインフレ率も4.28%に上振れした。

中銀が今月1日に発表した民間調査機関のアナリストらの25年末のコアインフレ率予測は4.18%となり、従来予想の4.11%から上振れした。一方、CPIのインフレ率予測は3.85%で、従来予想の3.97%から下方修正された。

中銀はインフレ率の抑制を図りつつ、低金利による経済成長の促進という二重の課題に直面している。メキシコのシェインバウム大統領は、中銀の利下げを支持する姿勢を示している。

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Emily Green

Emily is the chief correspondent for Mexico and Central America. She won the inaugural Pulitzer Prize for audio reporting for her coverage of migrant kidnappings in Mexico. Emily covers the economy, trade, tariffs and macroeconomics.

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