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スペインリーグは8日、第17節のビリャレアル対バルセロナを12月20日にマイアミ(アメリカ)で開催することを発表した。
スペインリーグのハビエル・テバス会長は以前よりアメリカ市場の重要性を強調しており、同国での開催に向けて積極的に動いてきた。今回、北中米カリブ海サッカー連盟(Concacaf)とアメリカサッカー連盟の手続きはまだ残っているものの、欧州サッカー連盟(UEFA)の承認を得たことにより、スペインリーグ史上初となる国外開催がマイアミのハードロック・スタジアムで実現されることになったと、スペイン紙ムンド・デポルティボが伝えている。
今回発表された声明の中でテバス会長は「この試合はスペインリーグとスペインサッカーを新たな次元に導く歴史的な一歩となる」とコメントしていた。
ビリャレアルにとってこの試合はホームゲームとなるため、クラブはシーズンチケットホルダーの旅費と入場料を負担し、無料で観戦できることを伝えている。その一方、マイアミ遠征を希望しないサポーターに対しては、シーズンチケット価格を3割引きにするとのことだ。
スペインリーグにとっては新たな挑戦となるものの、このプランは浮上した時から、レアル・マドリードを筆頭に多くのクラブおよび選手、サポーターに激しい批判を受けてきた。
そして今回、この計画が何も知らされないまま開催が発表されたため、各クラブのキャプテンで構成されているスペインサッカー選手協会(AFE)は来週、会合を開くことを決定。スペインリーグ、ビリャレアル、バルセロナに出席を要請し、直接話し合いを行って詳細を聞くとのことだ。マイアミで試合を行う予定の2クラブのキャプテンは、自分たちの会長と対立しないように、会合への出席を免除されている。
各クラブのキャプテンは今後、スペインリーグ、ビリャレアル、バルセロナなどから得た情報をチームメートに伝え、最終的にマイアミ開催に反対するかどうかを判断するという。(高橋智行通信員)

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