ロシアのガソリン供給、20%減少した可能性=ゼレンスキー氏

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナによるロシアのエネルギー関連施設への長距離攻撃により、ロシアのガソリン供給が最大20%減少した可能性があるとの見方を示した。9月撮影の提供写真(2025年 ロイター/Ukrainian Presidential Press Service)

[キーウ 9日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナによるロシアのエネルギー関連施設への長距離攻撃により、ロシアのガソリン供給が最大20%減少した可能性があるとの見方を示した。

「まだ確認が必要だが、われわれの攻撃が直接の原因でロシアはガソリン供給の最大20%を失ったとみている」と述べた。記者団への発言が9日公表された。

ウクライナ軍は最近の攻撃で国産ミサイル「ネプチューン」と「フラミンゴ」を使用したと明らかにし、これは自国の軍需産業の拡大を図る取り組みの一環だと説明した。

またウクライナ北部チェルニヒウ、スムイ、中部ポルタワ各州のエネルギー関連施設に対し、ロシア軍が過去1カ月間に1550回の攻撃を行ったが、命中は160回にとどまったと述べた。

同氏はロシア軍が戦略的に重要な東部の都市ポクロフスクの早期奪取を目指しているとの見方を示した。また、ロシア政府はトランプ米大統領に対し、東部ドンバス地域全域を制圧できると納得させることに失敗したと述べた。

「現時点で米国とロシアは戦争に関して共通の見解を持っていない。ロシアの主張が虚偽であることを米国は理解している」と語った。

ゼレンスキー氏はまた、ウクライナ首相が来週初めにワシントンを訪れ、防空、エネルギー、対ロシア制裁について協議する予定だと明らかにした。

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