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2025年10月9日 19:24

「甘みがあった」 “直まき米”の新米を試食 従来のコメと味の比較では「13対13」 山梨・中央市

 水を張らない農法で作られた新米の試食会が9日、山梨県中央市で開かれました。

 人手不足解消への切り札とされていますが、果たして味わいはどうだったんでしょうか?

 中央市内で行われた新米の試食会。

 参加者が味わっているのは、乾いた田んぼに種をまき水を張らずに育てる農法=乾田直播のお米です。

 乾いた田んぼでコメ作りを行うため、田植えや水の管理などがいらず少ない労働力で済むのが特徴です。

 中央市の農業法人が今年初めて取り組みましたが従来の農法に比べて64%のコスト削減につながったということです。

吉岡キャスター
「水分は少ないが、もっちりしていておいしいです」

 試食会には、地元の農家や収穫を手伝った高校生の姿も。

農家
「(味は)よかったと思う。粘りがある。(乾田直播は)管理面で絶対にいい」

高校生「若干甘みがあった。自分たちから(人手不足は)変えていくことはできないが、身近から変えられることがあれば、協力したい」

 どちらが乾田直播かを隠し、従来のコメと比較したアンケートでは13対13と、人気が分かれました。

たとみ農園 井上雅博代表
「みなさんの評価もおいしい評価だったので、努力の甲斐があったと思っている。(収量)目標の50~55%だった。はじめての経験の中で、半分が採れたことは前向きに捉えなければならないし、来年の作付けに活かしたい」

 たとみ農園では、来年圃場を増やしたり二期作を行うなどして、収量を増やすためのデータを収集したいとしています。

最終更新日:2025年10月9日 19:58

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