インドのモディ首相と英国のスターマー首相は9日、ムンバイで首脳会談を開始した。スターマー氏は7月に締結した自由貿易協定(FTA)の早期履行を求める構えだ。

  会談後に両首脳は共同声明を発表し、その後「グローバル・フィンテック・フェスト」で基調演説を行う予定。米国による関税リスクに直面する中、通商関係の深化を目指している。 

British Prime Minister Keir Starmer Travels To India

ムンバイで会談したスターマー首相(左)とモディ首相(10月9日)

Photographer: Stefan Rousseau/WPA Pool/Getty Images

  125人に上る英企業リーダーや文化関係者が同行する今回の訪問は、英国の欧州連合(EU)離脱の決定直後の2016年に当時のメイ首相が訪印して以来の規模となる。

  スターマー氏はインドの主要なビジネスリーダーと相次いで会談。英首相府によると、インド企業64社が英国に17億ドル(約2600億円)を投資し、約7000人の雇用が新たに創出される見込みだという。

  英国企業によるインドへの新規投資も発表される見通しだ。ブルームバーグはソフトバンクグループ傘下の英半導体設計会社グラフコアがインドで行う10億ポンド(約2000億円)規模の投資パッケージについて発表する計画だと報じている。計画には新たな研究拠点の設立も含まれるという。

  ムンバイ行きの機内でスターマー氏は、インドから高い技術を持つ人材をさらに受け入れるべきだという経済界の要求を拒む意向を示していた。ムンバイのサッカー場で同氏は8日、どの企業関係者からもビザの話は出なかったとし、「それはFTAに含まれていない」と強調した。

原題:Starmer, Modi Meet in Mumbai to Deepen Trade, Business Ties(抜粋)

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