サッカーU―20W杯チリ大会 決勝トーナメント1回戦 日本 0―1 フランス ( 2025年10月8日 サンティアゴ・ナシオナル競技場 )
<日本×フランス>指示を出すUー20日本代表の船越監督(AP)
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決勝トーナメント1回戦が行われ、日本はフランスと120分間の死闘の末に0―1で敗れ、03年UAE大会以来の8強入りとはならなかった。延長後半アディショナルタイムにPKで失点。船越優蔵監督(48)指揮の下、日本史上初の優勝を目指した旅路は16強で幕を閉じた。
文字通り死闘だった。90分間では決着がつかず、8強入りを懸けた戦いは延長戦へ。ここでも両チーム譲らない攻防を繰り広げたが、試合終了間際にPKで失点した。船越監督は「悔しいのひと言に尽きる。本当に選手が最後まで魂が入ったプレーをしてくれたのでそこには満足している。あとは僕の執念が足りなかったので勝たせてあげられなかった」と悔やんだ。
U―20W杯は世界中の有望株が集結するアンダーカテゴリー最高位の大会。船越監督は初優勝を目指し、掲げたキーワードが“新しい日本サッカー”だった。日本が長所とする組織力や献身性などに加え、数的不利の状況を1人で打開できるような個の強さ、ボール奪取力、圧倒する個人技の融合を求めた。
1次リーグは3戦全勝。この日は地元チリサポーターが日本を応援するほど、今大会で選手たちは持ち味を発揮しながら魅了した。「こうやってチリの地元サポーターが日本を応援してくれる、われわれ日本人は素晴らしいメンタリティーを持っていることは世界に発信できたかなと思う。あとは勝たせてあげたかったというのが全て」と指揮官。28年ロス五輪世代の選手たちは今後、3年後の五輪はもちろん、A代表入り、さらにはW杯へ向けてこの経験を糧にしていく。
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