カナダの8月貿易赤字、63億カナダドルに拡大 輸出減が主因

カナダ統計局が7日に発表した8月の貿易収支は、赤字額が63億2000万カナダドル(45億3000万米ドル)に拡大した。写真は、ケベック州モントリオールの港で4月撮影(2025年 ロイター/Carlos Osorio)

[オタワ 7日 ロイター] – カナダ統計局が7日に発表した8月の貿易収支は、赤字額が63億2000万カナダドル(45億3000万米ドル)に拡大した。輸出額、輸出量がともに減少した。ロイターがまとめたアナリスト予想は55億5000万カナダドルの赤字だった。

8月の総輸出は3%減少した一方、輸入は0.9%増加。最大の貿易相手国である米国だけでなく、世界のその他の国・地域への輸出が減少したことが主因とみられる。

8月の対米輸出額は前月比3.4%減の441億8000万カナダドル。未加工金の輸出が主因となった。

カナダの対米輸出シェアは変動が激しいものの縮小傾向にあり、8月は73%まで回復した。数カ月前には70%を下回っていた。

対米輸入は前月比1.4%減少。対米貿易黒字額は64億3000万カナダドルと、前月の74億2000万カナダドルから縮小した。

米国以外の国・地域への輸出は、原油と核燃料の輸出減を背景に2%減少し、3カ月連続減となった。

一方、米国以外の国・地域からの輸入は4.2%増の128億カナダドルと過去最高を記録。前月は112億カナダドルだった。

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