NZ中銀が0.5%利下げ、一部予想より大幅

10月8日、ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を50ベーシスポイント(bp)引き下げて2.50%とした。ウェリントンの同中銀で9月撮影(2025年 ロイター/Marty Melville)

[ウェリントン 8日 ロイター] – ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は8日、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を50ベーシスポイント(bp)引き下げて2.50%とした。利下げ幅は一部の市場予想を上回った。中銀は景気の脆弱さに対する懸念を示唆し、追加緩和の余地を残した。

声明で「委員会は、中期的にインフレ率が目標の中間値である2%付近で持続的に安定するために必要な場合、OCRのさらなる引き下げを引き続き検討する用意がある」と表明した。

ロイター調査ではエコノミスト26人中15人が25bpの利下げを予想した一方、残る11人は50bpの利下げを見込んでいた。

ウィリス財務相は、経済成長や雇用、投資にとって朗報だとして利下げを歓迎した。

利下げ発表を受け、政策当局が今後数カ月にわたり需要を支えるためにさらなる刺激策を投入するとの予想が広がり、ニュージーランドドルは0.9%下落。2年物スワップ金利は発表前の2.6194%から2.5251%に低下した。

市場は25bpの追加利下げで金利が2.25%に低下する可能性を完全に織り込み、ターミナルレート(金利の最終到達点)が2.00%となる確率は60%と見込んでいる。

ASBのチーフエコノミスト、ニック・タフリー氏は「中銀の決定は、経済がどれだけ早く回復するか、また足元のインフレ加速がどのような影響をもたらすかを見守るよりも、インフレ圧力が当初の予想より弱くなる可能性が高いという見方の方が重視されたことを示唆している」と指摘した。

中銀は昨年8月以降、金利を計300bp引き下げている。インフレ率は中銀目標の範囲内にあることから、さらなる利下げ余地がある。

NZの第2・四半期国内総生産(GDP)は前期比0.9%減と、予想以上に縮小した。

一方、同四半期の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比2.7%に加速。中銀は第3・四半期に3.0%に達すると予想している。

ただ、中銀は8日の声明で、経済の余剰能力によって来年にはインフレ率が目標の中間付近に低下するとの見通しを示した。

証券会社フォーサイスの投資ストラテジスト、ゾーイ・ウォリス氏は現時点でターミナルレートの予想を2.25%に維持しているが、「インフレが十分に抑制されるとともに、今後数カ月で経済が確実に回復しない場合は、その先へのさらなる緩和が行われる可能性がある」と述べた。

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