河合穂高「黄色の森」 初の舞台化 せんだい短編戯曲賞 11日〜岡山

「黄色の森」の一場面(松本成弘撮影)

 岡山大学術研究院研究准教授で劇作家の河合穂高(38)の戯曲「黄色の森」が11〜13日、岡山芸術創造劇場ハレノワ(岡山市北区表町)で上演される。道に迷った女性3人が繰り広げる会話劇で、岡山での舞台上演は初めて。

 幼なじみの3人は登山中に道に迷い、たき火を囲み夜明けを待っている。静寂が包む山中でそれぞれの心の傷などを打ち明け合っていると、いくつもの足音が3人を取り囲むように迫り、混乱と恐怖に陥る。

 「黄色の森」は、新人劇作家の登竜門とされる「せんだい短編戯曲賞」を2022年に受賞し、今回の演出は現代演劇団体・下鴨車窓(京都)の田辺剛が担当。9月の兵庫県を皮切りに各地を巡り、三重や大阪でも予定されている。

 岡山公演は11日午後6時、12日午後2時、6時、13日午後2時の計4回。自由席で一般3千円、24歳以下2千円。未就学児は入場不可。岡山芸術創造劇場ボックスオフィス(086ー201ー2200)。

(宮本慶一)

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