欧州の金利「適切な水準」、追加のガイダンス不要=スペイン中銀総裁

 10月8日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのエスクリバ・スペイン中銀総裁(写真)は、欧州の金利は「適切な水準」にあり、ECBからの追加のガイダンスは必要ないとの見解を示した。2024年9月、マドリードで撮影(2025年 ロイター/Susana Vera)

[マドリード 8日 ロイター] – 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのエスクリバ・スペイン中銀総裁は8日、欧州の金利は「適切な水準」にあり、ECBからの追加のガイダンスは必要ないとの見解を示した。

総裁はマドリードで開催されたイベントで、市場はしばらく金利が安定すると予想しているとした上で、自分は次の動きを完全に排除するわけではないと発言。

「オプショナリティー(選択肢の温存)はオプショナリティーを意味する」とし、金利の道筋をあらかじめ決めずにデータ次第で柔軟に対応するECBの姿勢を再確認した。

また、ECBの基本シナリオでは、インフレ率は中期的な目標である2%近辺で推移する見通しだが、不確実性の高い環境では見通しが変化する可能性もあるとの認識も示した。

インフレに関するリスクはバランスが取れているとし、ユーロ圏の経済成長に対する下振れリスクは顕在化していないとも発言。「欧州経済が過熱するリスクはないように見える」とも述べた。

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