ルコルニュ仏首相が辞任、組閣直後 ユーロ急落

 10月6日、フランスのルコルニュ首相が辞任した。与野党双方から政権打倒の動きが強まったことが背景。パリで9月10日、代表撮影(2025年 ロイター)

[パリ 6日 ロイター] – フランスのルコルニュ首相が6日、辞任した。与野党双方から政権打倒の動きが強まったことが背景。

ルコルニュ氏は5日に閣僚を任命したばかり。6日午後に初の閣議を開く予定だった。辞任は予想外で、極めて異例。フランスの政治危機が一段と深まる結果となった。

この報道を受けてフランス株とユーロは急落した。

ルコルニュ氏はマクロン大統領の側近で、ここ数週間、主要政党との協議を重ねていた。5日に新内閣を発表したが、内閣の布陣に対して「右寄りすぎる」との批判や「もっと右寄りにすべきだ」との批判を与野党から浴びていた。

ルコルニュ氏は6日午前、マクロン大統領に辞表を提出。エリゼ宮の報道官は「セバスチャン・ルコルニュ氏が政府の退陣を大統領に提出し、大統領が受理した」と発表した。

ルコルニュ氏は先月任命されたばかりで、マクロン氏にとって過去2年で5人目の首相だった。

極右政党、国民連合(RN)はマクロン氏に議会選挙の実施を要請。バルデラ党首は「国民議会(下院)の解散、選挙をしなければ安定を回復できない」と述べた。

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