カルチャー
「ありがとう、日本のものなんです」 イタリア人が大絶賛 ファッションの本場でよく褒められる、日本で購入したアイテムとは
公開日:2025.10.06
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更新日:2025.10.06
ファッション日本海外が見た日本人
アメリカ出身で、イタリアに帰化したスザンヌ・プレパラータさん【写真:Hint-Pot編集部】
デザイン性や品質の高さが世界的に評価されている、日本のファッション。イタリア在住のスザンヌ・プレパラータさんも、そんな日本のファッションに心を奪われたひとりです。イタリアで着ると周囲から必ず褒められるという、日本で見つけた「唯一無二」のアイテムがあるといいます。いったい、どんなものなのでしょうか。
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訪日経験は3度 「もう一度、日本に行きたい」
アメリカ・シアトル出身のスザンヌ・プレパラータさんは、イタリアに帰化し、現在はペルージャの歴史地区で暮らしています。
もともと手先が器用で、若い頃に裁縫や編み物を覚え、それ以来ずっと手仕事を続けてきたスザンヌさん。アメリカにいた頃、編み物を教えていた経験もあるそうです。
そんな彼女は、2002年と2007年、2009年の3度、仕事で日本を訪れたことがあるそう。東京や京都、福岡、そして各地の島々をめぐったといいます。
「本当に驚くほど素晴らしい体験でした。今でも信じられないくらいです。娘たちも一緒に行ったんですよ。まだベビーカーに乗っていたくらい小さな子たちでしたけどね。それでも、本当に最高の場所でした。もう一度、日本に行きたいです」
着物のエッセンスを感じる「唯一無二」のジャケット
手仕事のプロフェッショナルとしての目を持つスザンヌさんには、日本で購入し、今でも大切にしている一着があります。一見すると普通のジャケットですが、そこには日本ならではの繊細なデザインが施されていました。
「日本の小さなお店で買ったこのジャケットは、本当に唯一無二なんです。普通のジャケットなんですけど、同じ布で作られたマフラーがついていて、首にぐるっと巻けるようになっています。生地はシンプルで長くて直線的。着物みたいに高級ではないけれど、形が着物のエッセンスを感じさせるんです。どこか響き合っているような感じですね」
日本の伝統的な着物の美意識を、現代のファッションに取り入れたそのジャケットは、西洋の服とは異なるアプローチで作られていました。直線的で無駄のない布使い、そして機能性と美しさを兼ね備えたデザイン。スザンヌさんは、そこに日本独自のファッション哲学を見出したようです。
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