欧州のドローン混乱、メドベージェフ氏がロシアの関与否定

 10月6日、ロシア安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領は、欧州各国で相次ぐ無人機(ドローン)による混乱の背後関係は依然不明だと述べ、ロシアや親ロ勢力によるものだとする見方を否定した。ロシア・ドゥブナで2024年6月、代表撮影(2025年 ロイター)

[モスクワ 6日 ロイター] – ロシア安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領は6日、欧州各国で相次ぐ無人機(ドローン)による混乱の背後関係は依然不明だと述べ、ロシアや親ロ勢力によるものだとする見方を否定した。一連の事件は欧州の人々に戦争の危険性を思い起こさせる「有益な警告」になったとの見方を示した。

テレグラムの公式チャンネルに「われわれの『エージェントやスパイ』は別の命令を待っている」と投稿した。

ドローンを巡る一連の事件の責任者が誰であるかにかかわらず、欧州市民が自らの大陸における戦争の現実を垣間見たことが重要だと主張。さらにマクロン仏大統領とメルツ独首相が政治的・財政的な理由から状況をあおっていると非難した。

「重要なのは近視眼的な欧州人が自分の肌で戦争の危険を感じていることだ。彼らは食肉処理場へと追い立てられる群れの中の愚かな動物のように恐怖し、震えている」と述べ、いずれ人々がメルツ、マクロン両氏に反発することを期待しているとした。

また、ロシアの凍結資産をウクライナの武器調達に充てる欧州の構想や、欧州領空に侵入したロシア機を撃墜すべきだとする主張、「ドローンの壁」構想などに対し、ロシア政府当局者が強く反発を示していると指摘した。

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