ジョージア首相、デモ隊による政府転覆の意図言及 EUの介入と非難

10月4日、旧ソ連構成国ジョージア(グルシア)のコバヒゼ首相(写真)は3日夜に大統領宮殿への侵入を試みたデモ隊は政府を転覆させようとしていたと指摘し、欧州連合(EU)がジョージアの国内問題に介入したと非難した。2日撮影(2025年 ロイター/Piroschka van de Wouw)

[トビリシ 5日 ロイター] – 旧ソ連構成国ジョージア(グルシア)のコバヒゼ首相は4日、前日夜に大統領宮殿への侵入を試みたデモ隊は政府を転覆させようとしていたと指摘し、欧州連合(EU)がジョージアの国内問題に介入したと非難した。

ジョージアの首都トビリシでは3日、統一地方選を巡り野党が大規模なテモを展開する中、デモ隊の一部が大統領宮殿に侵入。機動隊が催涙弾や放水でデモ隊に対応し、5人を拘束した。

治安当局は4日、トビリシ郊外の森林で武器や爆薬などを隠した大きな貯蔵所を発見したと発表。武器や爆薬は3日のデモで政府の転覆させる目的で保管されていたと付け加えた。

通信社インタープレスによると、ジョージアの市民1人はウクライナでの戦闘に参加している別のジョージア人からの依頼を受けて武器を購入していた。

コバヒゼ氏は、3日のデモには最大7000人が参加したと推計。「憲法秩序の打倒」を目指したデモ隊の試みは、EUからの支持にもかかわらず失敗したと主張した。

コバヒゼ氏はまた、駐ジョージアEU大使がジョージアの内政に干渉したと言及し、同大使に「特別な責任」があると強調した。

これに対し、EUの外相に当たるカラス外交安全保障上級代表と欧州委員会のコス委員(拡大担当)は声明で、EUは「ジョージアにおけるEUの役割を巡る虚偽情報を強く否定し非難するとともに、駐ジョージアEU大使に対する個人攻撃を糾弾する」と反発した。

4日の統一地方選では、南コーカサス地方の全自治体で与党「ジョージアの夢」が勝利宣言した。野党の最大勢力2党は選挙をボイコットした。

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