トランプ米政権が外交官を動員し、数十年にわたる対キューバ禁輸措置の解除を求める国連決議に反対するよう各国に働きかけを行い、こうした取り組みの一環としてキューバによるウクライナ派兵などウクライナ戦におけるキューバによるロシア支援の詳細について説明する方針であることが分かった。ロイターが米国務省内部の交信記録を入手した。写真は国連総会で演説するキューバのロドリゲス外相。9月撮影(2025年 ロイター/Caitlin Ochs)
[ワシントン 5日 ロイター] – トランプ米政権が外交官を動員し、数十年にわたる対キューバ禁輸措置の解除を求める国連決議に反対するよう各国に働きかけを行い、こうした取り組みの一環としてキューバによるウクライナ派兵などウクライナ戦におけるキューバによるロシア支援の詳細について説明する方針であることが分かった。ロイターが米国務省内部の交信記録を入手した。
米外交官は各国に対して、キューバ政府は最大5000人をウクライナに派兵してロシアによるウクライナ侵攻を積極的に支援していると伝えることになっている。
今月2日に数十カ所の米国公館に送られた、機密扱いの指定を受けていない国務省通達は外交官に対し、国連総会で対キューバ禁輸解除決議に反対するよう各国政府に働きかけるよう指示している。禁輸解除決議は1992年以来毎年、国連総会で決議されている。決議に拘束力はない。
キューバの国連代表部の当局者はコメント要請にすぐには応じなかった。
米国に対キューバ制裁の解除を求める国連決議には昨年、187カ国が賛成した。反対は米国とイスラエルのみで、モルドバが棄権した。
トランプ氏は今年1月の大統領返り咲き以来、キューバに対する制裁を強化し、同国をテロ支援国家に指定した。
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