ロシアは4日夜から5日朝にかけてウクライナ全土のエネルギー関連施設などに大規模な空爆を行い、少なくとも5人が死亡、複数人が負傷した。
ウクライナのゼレンスキー大統領はX(旧ツイッター)への投稿で、北東部ハルキウ州から西部のリビウ州、黒海沿岸のオデーサ州に至る広い地域が攻撃を受けたと説明。極超音速弾道ミサイル「キンジャール」を含むミサイル50発強と攻撃型ドローン約500機が使用されたと述べた。
ウクライナの国営ガス会社ナフトガスによると、今回の攻撃でガス関連インフラも損傷した。クリメンコ内相は攻撃により11万世帯余りが停電していると述べた。
ウクライナのスビリデンコ首相はXへの投稿で、「ロシアは住宅や学校、エネルギー施設への攻撃を続けており、依然として破壊が唯一の戦略であることを示した」と非難した。
ポーランド軍は、今回のロシアの攻撃に対応して戦闘機を緊急発進させたとXで明らかにした。ポーランドはここ数週間、ウクライナ西部へのロシアの攻撃に同様の対応をしてきた。
Last night, Ukraine once again came under a combined Russian attack – more than 50 missiles and about 500 attack drones. The Russians struck with cruise missiles, “shaheds” and Kinzhals among other things. The Lviv, Ivano-Frankivsk, Zaporizhzhia, Chernihiv, Sumy, Kharkiv,… pic.twitter.com/lcRrBTqXF1
— Volodymyr Zelenskyy / Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) October 5, 2025
4日には北部スムイ州の鉄道駅が攻撃を受け、少なくとも30人が負傷していた。ロシアはここ数週間、エネルギーインフラを中心に空爆を強化しており、ウクライナも引き続きロシアのエネルギー施設をドローンで攻撃している。
ロシア国防省は、今回の攻撃でキンジャールを使用したことを認めた上で、標的は軍需産業施設と、それを支えるガス・エネルギーインフラだったとテレグラムで発表した。
ゼレンスキー氏は「この空からのテロに意味を持たせないために、全ての防衛協定、特に防空面をより迅速に履行する」よう訴えた。また米欧に対し、プーチン氏を止めるために「行動すべきだ」と呼びかけた。
原題:Russian Air Barrage Targets Ukraine, Damaging Gas Infrastructure(抜粋)
— 取材協力 Agnieszka Barteczko and Daryna Krasnolutska

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