トニ・クロース 写真:Getty Images
プレミアリーグのリバプールは、今2025/26シーズンの開幕から公式戦7連勝と好調なスタートを切ったものの、その多くが終盤のゴールに頼る内容であった。その後、チームはアルネ・スロット監督のもとでプレミアリーグでクリスタル・パレス、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でガラタサライに連敗し、明らかに調子を崩している。
こうした状況を受け、元レアル・マドリードでドイツ代表としても活躍したMFトニ・クロース氏(2024年引退)が、CL優勝候補に関する自身の発言を撤回したとUKメディア『Liverpool Echo』で報じられた。
同メディアが同国メディア『The Boot Room』の報道を引用したところによると、クロース氏はポッドキャスト番組『Einfach mal Luppen』で、当初はリバプールを含む4クラブを優勝候補として挙げていたが、その考えを改めたという。
クロース氏は番組内で「以前少し触れたことがあったが、そのとき自分は4クラブを挙げていた。レアル・マドリード、バルセロナ、パリ・サンジェルマン、そしてリバプールだ」と語った。さらに「これら4チームがCLの優勝を狙えるクラブだと思っていた」と続けた。
そのうえでクロース氏は、「パリを候補から外すのは現実的ではない」と述べ、「もしそうなら、今ここでパリをリストに戻す。そしてその代わりにリバプールを外す」と語り、以前の予想を訂正した。
リバプールは今2025年夏、10人の新戦力を獲得し、今シーズン開幕前にはイングランド国内外から大きな期待を集めていたが、ここ数試合の不安定なパフォーマンスがクロース氏の評価を覆す結果となった。
クロース氏はマドリード在籍時にCLで5度の優勝を経験しており、2018年と2022年の決勝でリバプールを破っている。豊富な経験を持つ同氏が下した“手のひら返し”は、リバプールの現状を象徴する発言といえる。

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