南半球4カ国対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップ 最終週   南アフリカ ― アルゼンチン ( 2025年10月4日    英国・トゥイッケナム )

後半、左隅へ逆転トライを決める南アフリカのHOマークス(AP)
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 世界ランキング1位の南アフリカが同6位のアルゼンチンに29―27(前半10―13)で逆転勝ちし、4勝2敗の勝ち点20として2年連続3度目の優勝を飾った。前身の3カ国対抗戦「トライネーションズ」時代から通算6度目の優勝で、大会2連覇は同国史上初めて。ニュージーランド(NZ)が同じ4勝2敗ながら勝ち点19で2位、オーストラリアが2勝4敗の勝ち点11で3位、アルゼンチンは2勝4敗の勝ち点10で4位に終わった。

 南アは開始1分でCTBムーディがイエローカードを受け、数的不利の前半5分にアルゼンチンWTBデルグイに先制トライを許す(0―7)立ち上がり。しかし、スクラムでプレッシャーをかけ続けて主導権を奪い返し、3―13で迎えた同38分にSHライナーがトライを挙げて10―13の3点差で折り返した。

 相手のイエロカードで数的有利となった後半4分、相手ゴール前ラインアウトモールを押し込み、HOマークスが左隅へ抑えて逆転(15―13)。同12分にはライナー、18分にはマークスが、それぞれこの試合2つめのトライをマークして早々とボーナスポイントを獲得した(29―13)。アルゼンチンも同25分にデルグイが2つめのトライ、試合終了間際にもトライを挙げたものの、南アは2点差で逃げ切った。

 今大会の南アはホームでの開幕戦でオーストラリアに22―38で敗れ、3戦目でもNZに17―24と苦杯を喫した。しかし、敵地での4戦目でNZ戦史上最多得点&最多得点差記録となる43―10の快勝を収めると、5戦目でもアルゼンチンに67―30と対戦史上2番目の高得点で大勝していた。

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