人口減少が進むまちの未来を占う12年ぶりの選挙戦は、現職と新人の一騎打ちの構図となっています。

【写真を見る】12年ぶりの選挙戦は現職と新人の一騎打ち 石川・加賀市長選は6日投開票で舌戦続く

宮元陸候補「情熱と執念と命を懸ける覚悟」

山田利明候補「12年ぶりに加賀市を変える」

舌戦の舞台は、6万1000人あまりが暮らす加賀市。最大の観光資源である加賀温泉郷を有する一方、市内の人口は平成以降のおよそ35年間で、1万9000人ほど減少し、南加賀地区で唯一「消滅可能性都市」の危機に直面しています。

そんな加賀市にもたらされるのは継続か、それとも変革か。

宮元陸候補「この選挙勝ち抜かないと、ここまでようやく花が咲こうとしてるのに、今それをしないとまた20年遅れるんです、皆さん」

4選を目指す現職の宮元陸候補は、新たな技術力を活用した企業誘致の加速化や、民間投資による未来型商業エリアの整備などを訴えます。

石川県・馳浩知事「「消滅可能性都市」という忌まわしい言葉を私は払拭したいと思う。陸さんと一緒に私はやっていきたい」

自治体のトップや自民党議員らとのやぐら組みを印象付けつつも、自身の演説会で度々繰り返すのは「命懸け」という言葉。12年ぶりに臨む選挙戦での危機感の表れです。

選対本部長・高辻伸行県議「手ごたえは感じてない。動員をかけても思ったほどの人が集まらない、動員があれば安心かと言うとそうでもない」

宮元陸候補「競争の社会に手を突っ込んでいくためにはスピード感がどうしても必要だし思いきった行動が必要なので、そういうことを考えた時に、やっぱりこれまで十分に伝わらなかった部分がある。掲げてきた政策を理解していただき賢明なご判断をいただく」

■市政の転換を訴える 新人・山田利明候補

山田利明候補「沢山お金を使って色んな事業をしてきました、カカオの森にしても空飛ぶクルマにしても。皆さんどうですか?自分の幸せが、幸福度が上がったと思いますか?」

「チェンジ加賀」と銘打ち、現市政の政策に異を唱えるのは、新人で、市の元教育長・山田利明候補。これまでのトップダウンの政治から市民目線に立った政策への転換や、大学など高等教育機関の設置により、若者の人口流出に歯止めをかけたいと訴えます。

山田陣営・畑幸男選対本部長「現状の市政、政策の進め方をしっかりと理解してくれる方が増えていると感じる」

山田利明候補「私が自信を持って言えるのは、人の話をしっかり聞ける。皆さんの意見、つまり「我々」ですね、皆さん=我々になる。我々が、この加賀市を作っていく」

加賀市政の次なる舵取り役を決める市長選挙は6日、市民の審判が下されます。

北陸放送

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