OPECプラス、11月も増産へ サウジ・ロシア間に相違=関係筋

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の有志8カ国は5日に開催するオンライン会合で11月に減産幅を縮小し、供給を増やすことを決める可能性が高いと、関係者4人が明らかにした。写真は、ロシア・アルハンゲリスク州の石油ターミナルで2007年5月撮影(2025年 ロイター/Sergei Karpukhin)

[ロンドン/モスクワ 3日 ロイター] – 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の有志8カ国は5日に開催するオンライン会合で11月に減産幅を縮小し、供給を増やすことを決める可能性が高いと、関係者4人が明らかにした。

関係者2人によると、ロシアは原油価格の下落を抑制しようと、11月から有志8カ国の合計で日量13万7000バレルの増産を主張。生産拡大能力にゆとりがあるサウジは、市場シェア拡大のため、ロシアによる提案の2─4倍に相当する合計で日量27万4000─54万8000バレルの増産を望んでいるという。

OPECは先月30日に、日量50万バレルの増産計画はない、と述べている。

OPECプラスは、原油価格の値下がりを求めるトランプ米大統領の圧力もあり、今年4月に価格維持のための減産戦略を転換した。OPECプラスはピーク時には日量585万バレルの減産を実施。日量220万バレルの自主減産、有志8カ国による165万バレル減産、グループ全体による200万バレル減産―の3つで構成していた。

有志国はこのうち220万バレルの自主減産を9月末までに完全に解除。10月からは日量13万7000バレルの増産に踏み切り、165万バレル分の減産幅縮小を始めている。

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