公開日時 2025年10月03日 11:47更新日時 2025年10月03日 11:48

コザ観光 デジタル地図で実況 沖縄市振興協「チムドンマップ」 瑞慶山さん、名前とロゴ考案
コザ・沖縄市の観光情報のデジタルマップのネーミングとロゴを考案、制作した瑞慶覧良さん(左)と沖縄市観光物産振興協会の並里義史さん=9月26日、沖縄市の福祉事業所ライフスタイル

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琉球新報朝刊

 沖縄市観光物産振興協会は、コザ・沖縄市における飲食店の営業状況や交通経路などの観光情報をウェブでリアルタイムに発信する「CHIMUDON MAP」(チムドンマップ)を新たに開発した。マップのネーミングとロゴデザインを考案したのが、市内の福祉事業所ライフワークに通所している、脳性まひで車いすの瑞慶山良さん(32)=うるま市=だ。

 ネーミングの「CHIMUDON」には地域散策のワクワク感を込め、ロゴは伝統芸能であるエイサーの太鼓をモチーフにした。デザインを得意とする瑞慶山さんは「初めての大きな仕事なのでプレッシャーを感じた。8月の1カ月かけて完成し、協会に喜んでもらった。世の中に認知されることがうれしい」と安堵(あんど)と喜びを浮かべた。

 マップ開発は内閣府の「新たな沖縄観光サービス創出支援事業」を活用し、今年7月から取り組んだ。市内の観光スポットや飲食店の営業情報、ホテルなど所在地情報などを発信し、プロバスケットボールの琉球ゴールデンキングスの沖縄サントリーアリーナにおけるホーム戦などの市内イベントと連動し、マップ登録店への誘客を図る。

 ネーミングとロゴを福祉施設に依頼したのは、観光振興と社会貢献を同時に実現する新しい取り組み「共創型プロジェクト」の一環という。

 協会のスポーツコミッションマネージャの並里義史さんは「心が躍る意味を込めた素晴らしいアイデア。沖縄らしい締め太鼓があり、英語のつづりは多言語、観光の国際化を意識した。チムドンマップはこれまでにないデジタル時代にふさわしい地域へ効果が期待できる」と強調した。

 協会は飲食店などにマップへの登録を呼びかけている。

(岸本健通信員)

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