ECBは景気停滞対応へ利下げ再開を、イタリア予算案で経済相指摘

イタリアのジョルジェッティ経済相は、欧州中央銀行(ECB)は停滞に近い状態のユーロ圏経済持ち直しに向け利下げを再開すべきとの見方を示した。ECB本部で2022年撮影(2025年 ロイター/Wolfgang Rattay/File Photo)

[ローマ 3日 ロイター] – イタリアのジョルジェッティ経済相は、欧州中央銀行(ECB)は停滞に近い状態のユーロ圏経済持ち直しに向け利下げを再開すべきとの見方を示した。

ECBは先月、政策金利を予想通り2.0%に据え置いたうえで成長とインフレに明るい見方を維持、追加利下げ見通しが後退している。

政府の複数年度予算案の中で経済相は、「ECBの責務を順守しつつも、欧州経済全般の停滞は一段と緩和的な金利環境が望ましいことを示唆している」と述べた。予算案の内容をロイターが把握した。

2日遅くに閣議で承認された予算案では、公的債務の利払い費が2025・26年には国内総生産(GDP)比3.9%、27年には4.1%、28年には4.3%に上昇すると見積もっている。

ユーロ圏でギリシャに次いで2番目に高い負債水準であるイタリアの公的債務は、GDP比で今年は136.2%と2024年の134.9%から上昇し、26年は137.4%になるとみられている。27年は137.3%、28年は136.4%と小幅減少を見込んでいる。

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