ジェフユナイテッド千葉 写真:Getty Images
FIFA(国際サッカー連盟)は9月下旬以降、ヴァンフォーレ甲府やジェフユナイテッド千葉に対して補強禁止処分を科している。甲府に対する処分は9月30日までに解除されているが、Jリーグクラブへの処分が相次いでいる裏側をとあるサッカー関係者が明かしている。
プロサッカークラブへの事業・競技両方向からの包括的経営支援を行う『テルミヌスグループ株式会社』の代表取締役を務める齋藤祐太氏は、10月1日にXを更新。補強禁止処分が相次ぐ背景について、こう私見を述べている。
「数年前に「FIFA Legal Portal」というプラットフォームがローンチされて、各クラブがかなりカジュアルに、未払いに対するクレームをあげられるようになりました。外国籍を獲得し、認識していないTC債務を負い、カジュアルにクレームされるケースはそこそこ起こり得るかと」
また、同氏は自分自身が経験したことも告白。「知らない外国籍の代理人や弁護士を名乗る人間から突然メールが来て『この選手のTCを請求する権利があるよ。請求は任せて。その代わりシェアは頂戴ね』と提案されることもあった」とした上で、「こういう”親切な”人間から債権/債務が発覚することもあったり」と綴っている。
なお、甲府は今回の補強禁止処分について、2022年8月から2023年12月31日までブラジルのトンベンセFCから期限付き移籍で加入していたジェトゥリオの移籍金に関する問題であることを明らかにしている。
一方、千葉は9月30日付けでFIFAの選手登録禁止リスト入り。期間は「解除されるまで」となっているが、現時点で同クラブに対して補強禁止処分を科された理由は明らかになっていない。
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