インド製造業PMI、9月改定値は4カ月ぶり低水準 コストが大幅上昇

 10月1日、S&Pグローバルがまとめた9月のHSBCインド製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は57.7と、8月の59.3から低下した。写真は8月、パンジャブ州マンディ・ゴビンドガーで撮影(2025年 ロイター/Bhawika Chhabra)

[ベンガルール 1日 ロイター] – S&Pグローバルがまとめた9月のHSBCインド製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は57.7と、8月の59.3から低下した。5月以来、事業環境の改善が最も緩慢だったことが反映された。

速報値は58.5だった。8月の数字は4カ月ぶり低水準だったが、なお堅調に推移している。一方、工場出荷価格は投入コストの上昇を受けて約12年ぶりの大幅上昇となった。インドは今年、主要国中最高水準の成長率を記録しているが、米国がインド製品に50%の懲罰的関税を発動したことによる打撃が表面化し始めた可能性が示唆された。

PMIが50を上回れば前月比での景況拡大を示す。

9月の減速は、新規受注と生産の伸びが4カ月ぶり低水準にとどまったことが主因だという。調査では、激しい競争圧力が成長の逆風になっていると回答者が指摘。それでも、新規輸出受注は前月より伸びが加速した。

HSBCのインド担当チーフエコノミスト、プランジュル・バンダリ氏は「9月の新規輸出受注の伸びは加速しており、関税の影響による米国からの需要減が他国の需要で相殺されている可能性を示唆している」と述べた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.