EU、鉄鋼輸入枠半減し関税50%に引き上げへ

 10月1日、欧州連合(EU)欧州委員会は鉄鋼輸入枠をほぼ半分に削減し、その枠を超える輸入分に対して関税を50%に引き上げるよう提案する予定だ。写真はベルギー・ブリュッセルで7月撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 1日 ロイター] – 欧州連合(EU)欧州委員会は鉄鋼輸入枠をほぼ半分に削減し、その枠を超える輸入分に対して関税を50%に引き上げるよう提案する予定だ。米国やカナダが課している関税の水準に合わせた措置だという。事情に詳しい2人の関係者が1日、ロイターに明らかにした。

こうした措置は10月7日に発表予定の鉄鋼部門向けの新たな包括支援策の一部となる。

EUへの鉄鋼輸入は現在、セーフガード措置によって制限されているが、この措置は世界貿易機関(WTO)の規則に従って2026年半ばに失効することになる。

鉄鋼業界団体は現在の輸入枠を半減し、超過分に対する関税を現在の25%から50%へ引き上げるよう求めてきた。輸入枠が当初水準より26%高い一方で需要が減少しているとしている。

経済協力開発機構(OECD)によると、世界の鉄鋼過剰生産能力は27年、中国の補助金で維持されている工場の影響で7億2100万トンに達すると見込まれ、EUと西側諸国は抑制しようとしている。

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