自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」でウクライナ支援に方針転換したトランプ氏(写真:ロイター/アフロ)

「ウクライナは戦いに勝てるはず」と鼓舞するトランプ氏

 9月23日、アメリカのトランプ大統領は、国連総会での演説の直後に、総会に参加したウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。

国連総会でウクライナのゼレンスキー大統領(左)と会談したトランプ氏(2025年9月23日、写真:AP/アフロ)

ギャラリーページへ

 ゼレンスキー氏の熱のこもった話に感化されたのか、会談直後に自らのSNS「トゥルース・ソーシャル」で、ウクライナ戦争に対する方針の一大転換をぶち上げ、世界のメディアが騒然となった。

 ロシアのプーチン大統領に対し、和平・停戦交渉に臨むよう秋波を送り続け、達成した暁には「ノーベル平和賞は確実」と皮算用をしていたトランプ氏。だが、相変わらずプーチン氏は、のらりくらり戦術で先延ばしを図り、さすがのトランプ氏も失望したようだ。

 トランプ氏のSNSの投稿はいつもより長めで、約50行、1500字弱にもおよぶ“大作”。要約すれば「ロシアは戦争の長期化で経済が疲弊し、ウクライナは戦いに勝てるはず」という内容だ。

 この長文投稿を注意深く読み解くと、随所に「含み」を持たせた意味深長なメッセージであることが分かる。

 一番のポイントは、やはりロシアのウクライナ侵略戦争に関して、これまでの「親プーチン」の姿勢を180度転換した点だ。ウクライナの領土奪還への執念に対し、これまで否定的だった態度を一変させ、奪還の可能性を前面に押し出した。

WACOCA: People, Life, Style.