ロシア、イランへの国連制裁再開を認めず 核開発問題巡り

 10月1日、ロシアのネベンジャ国連大使(写真)は国連が核開発問題を巡り再開した対イラン制裁を認めないとの立場を表明した。写真は9月、ニューヨークの国連本部で撮影(2025年 ロイター/Eduardo Munoz)

[国連 1日  ロイター] – ロシアのネベンジャ国連大使は1日、国連が核開発問題を巡り再開した対イラン制裁を認めないとの立場を表明した。

英仏独3カ国は8月、イランが2015年の核合意に違反したとして、解除された制裁を復活させる「スナップバック」手続きを開始。国連は先月27日、武器禁輸をはじめとする制裁を再開した。

イラン政府は核兵器の開発を否定し、強く反発している。ネベンジャ氏は記者会見で「われわれはスナップバックが発効したとは認めない」と強調した。

米国とイスラエルによるイラン核施設攻撃に次ぐ今回の措置で、中東地域の緊張がさらに高まる恐れがある。制裁により、イランは武器禁輸措置の対象となるほか、ウランの濃縮や再処理、弾道ミサイルの開発が禁止される。一部イラン国民に対する渡航禁止や資産凍結なども含まれる。

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