イスラエル軍が、パレスチナ自治区ガザ地区への支援物資を運ぶ「グローバル・スムード船団」を拿捕したことを受け、抗議のデモがヨーロッパなど各地に広がっている。
トルコの国営放送が運営する国際メディアTRT Worldによると、数百人がイスタンブールの米国総領事館前に集まり、「パレスチナ解放」などと声を上げて船団に対するイスラエルの攻撃に抗議した。
このほか、イタリア・ローマやスペイン・バルセロナ、ドイツ・ベルリン、ベルギー・ブリュッセルなど、ヨーロッパ各地でイスラエルへの抗議デモが起きている。
イスラエルによる船団への攻撃を受け、イタリアの二大労働組合であるCGILとUSBは、10月3日に全国規模のゼネラルストライキを実施すると発表した。
両組合は共同声明の中で、イスラエル軍による攻撃を「非武装の人々に対する犯罪」だと批判。船団にはイタリア市民も含まれていたことから、「イタリアの憲法秩序への攻撃でもある」と述べた。
イタリア政府は、グローバル・スムード船団の護衛のためにフリゲート艦を派遣していた。だがジョルジャ・メローニ首相は船団に対し、直ちに停止するよう強く求めていた。
組合側は声明で、イタリア政府が自国の労働者やボランティアらを「国際公海上で、我が国の憲法原則に反して見捨てた」とも非難した。
船団には、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんや、各国の政治家、弁護士、アクティビスト、ジャーナリストなどが参加している。
イスラエル外務省はXで、トゥーンベリさんが拘束される様子の動画を公開し、イスラエルの港へ移送されていると投稿した。
グローバル・スムード船団に参加する一部の船舶は、ガザへの航行を続けている。
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