世界のリーダーたちが再生可能エネルギー、熱帯雨林の保護、子どもたちの命を救う支援に立ち上がりました:「アマゾンの保護(PTA)」キャンペーンは、これまでに2億8,000万ドルを集め、アマゾン熱帯雨林2,500万ヘクタールの保護・再生に取り組んでいます。欧州委員会、ペレ・エネルギー・グループ、Globaleq、Energeaの協力により、2030年までにアフリカ全土で460万世帯が電力を得られる予定です。子どもの教育と栄養のために1億4,000万ドル以上が動員され、このうち3,000万ドル以上がFIFA Global Citizen教育基金へ寄付されました。Global Citizenフェスティバルキャンペーンはこれからも行動を加速し、次の展開に準備を進めています:11月1日に開催予定のGlobal Citizenフェスティバル:アマゾニアに向けて盛り上がりが増しており、Global Citizenは熱帯雨林保護のための10億ドル目標に向けて投資を推進し続けています。アフリカの再生可能エネルギー拡大キャンペーンは、Global Citizen NOW:ヨハネスブルグや11月下旬のG20サミットに向けて進行中で、アフリカのクリーンエネルギーの未来を加速するため、より大きな変革的コミットメントが期待されています。FIFA Global Citizen教育基金の1億ドル目標も2026年のワールドカップまでに達成が見込まれ、世界中で必要とする3万人の子どもたちに教育やサッカーの機会が提供されます。
9月27日(土)、セントラルパークのグレートローンは再びアクションの舞台となり、Global Citizenフェスティバルがニューヨークで開催されました。イベントには6万人のGlobal Citizenが集結し、世界的なアーティストやリーダー、慈善団体たちとともに、力強い一週間のアクションのフィナーレを飾りました。今年で13回目となるこのフェスティバルは、国連総会や気候ウィークニューヨークと同時期に開催され、リーダーたちに極貧を終わらせるための大胆な一歩を呼びかける声を大きく響かせました。その週はGlobal Citizen NOW: インパクトセッションで発表された約束も含めて、盛り上がりが最高潮に達し、音楽とアクションが交錯する忘れられない夜となりました。
今年のフェスティバルは、Global Citizen史上最も野心的な目標に挑戦する拠点となりました。この1年、特に直前の数か月間、Global Citizenはアフリカ全土での再生可能エネルギーの普及、アマゾン熱帯雨林の保護と再生、そして子どもの教育やサッカーの機会拡大の3つの主要キャンペーンに集結しました。特に2025年のフェスティバルキャンペーンは、アマゾン3,000万ヘクタールの保全に2億ドルを動員、FIFAと協力して世界3万人の子どもに質の高い教育とサッカーの機会を提供、アフリカで100万人に電力アクセスを届けるという明確な目標を掲げています。これらはすべて、一世代のうちに極貧を終結させるというGlobal Citizenのミッションを支えています。
この一年間で、各キャンペーンはキガリ、ラゴス、ブリュッセル、セビリア、デトロイト、ベレンといった世界各地、さらには東南アジア初となるGlobal Citizenナイト:シンガポールまで広がり、Tsao Pao CheeやNo.17財団とパートナーシップを結びました。これらの取り組みが、今まさに世界中で緊急性が高まっている課題に対しての運動を後押ししています。各国のODA(政府開発援助)が減少し援助のギャップが広がる中、インパクトセッションやGlobal Citizenフェスティバルは、2025年11月に開催されるCOP30(ブラジル、ベレン)と、G20サミット(南アフリカ、ヨハネスブルグ)へ向けて、更なる野心と連帯の流れをつくっています。
このイベントウィークは同時に、何百万人ものGlobal Citizenの行動によるインパクトを祝う場にもなりました。Global Citizenは、音楽やエンタメの力と活動を組み合わせ、フェスティバルのステージを世界のリーダーたちが具体的な政策・資金コミットメントを表明し、実際の変化を起こすプラットフォームへと変えています。もちろん、チケットはすべて無料で、参加者は、署名や電話、メッセージ送信などの行動を起こすことでチケットを獲得でき、声を上げれば必ず変化が生まれるという想いを体現しました。2025年のステージでは、シャキーラ、カーディ・B、タイラ、アイラ・スター、マライア・ザ・サイエンティスト、カミーロ、エリアンナ、さらにROSÉの特別登場とエヴァルナ・モンタナとレマのサプライズパフォーマンスなど、世界的アーティストたちが活動家、慈善団体、ビジネスリーダーや政府関係者と肩を並べ、地球と人々の優先事項に対して結束しました。
Global Citizen NOW: インパクトセッションが道を切り拓く
Global Citizenフェスティバルは、世界のリーダーが集まる国連総会(UNGA)ウィークと時期を合わせて戦略的に開催されています。UNGAやG20などの大きなサミットと連動することで、最も弱い立場や声を上げにくい人たちの声がグローバルな舞台でしっかり議論され、リーダーたちは、Global Citizenのステージで目の前の国際課題について重要な発表や約束を行うことができます。
2025年は、国連創設80周年という大きな節目を迎え、これからの国際協調のあり方が問われる年になります。この問いに向き合うため、Global Citizenは第3回目となるGlobal Citizen NOW: インパクトセッションを開催しました。対話を進め、国際的な連帯を強め、集団的な行動を推進するハイレベルなサミットとして盛り上がりました。
この1日限定のプログラムは、Global Citizen欧州理事会会長サブリナ・ドゥーレ・エルバが司会を務め、重要な主題やトーク、最前線で課題に取り組む多様な人々の声が響くダイナミックな討論会で構成されました。話題は、具体的な解決策や革新的な協調関係、これからの世界のための前向きな政策へと広がりました。
今年のインパクトセッションは、4月のニューヨーク、6月のセビリア、7月のデトロイトとベレンで開催されたGlobal Citizen NOWサミットで築かれた流れをさらに推進するものでした。これらのサミットは、「アマゾンの保護」や「アフリカの再生可能エネルギー拡大」キャンペーンなど重要な進展をもたらしました。Global Citizen NOWは2022年からスタートした、組織の旗艦となるリーダーシップ会談シリーズです。2025年のセッションは、これまでの取組みの確認と新たな勢いの両方となり、ブラジルで開催されるCOP30や南アフリカで開催されるG20など、次なるグローバルな節目に向けて一致団結の約束を固める場となりました。
インパクトセッションでは、サステナビリティに投資する企業、政策改革を進める政府、現場で最も支援が必要な人々へサービスを届けるNGOなど、多様な提携会社が集結しました。登壇者には、欧州委員会委員長のウルズラ・フォン・デア・ライエン氏、シエラレオネ大統領のジュリアス・マーダ・ビオ氏、スリナム大統領のジェニファー・ギーリングス=シモンズ氏、セントビンセント及びグレナディーン諸島首相のラルフ・ゴンサルベス氏、アンティグア・バーブーダ首相のガストン・ブラウン氏、コロンビア副大統領のフランシア・マルケス氏が含まれました。また、英国開発大臣ジェニー・チャップマン氏、南アフリカ水・衛生大臣ペミー・マジョディナ氏、リベリア外務大臣サラ・ベイソロウ・ニャンティ氏、パラー州先住民事務局長プイール・テンベ氏、フランス語圏担当・国際パートナーシップ担当大臣タニ・モハメド・ソイリヒ氏、そして特別基調講演には第8代国連事務総長の潘基文氏も参加しました。
さらに、情熱的な活動家や公的・民間セクターのリーダーの顔ぶれも多彩で、レインフォレスト・トラストCEOのジェームズ・C・ドイチュ氏、ファーマー・ライフライン・テクノロジーズCEO・創設者のエスター・キマニ氏、国際農業開発基金(IFAD)総裁のアルバロ・ラリオ氏、ブルームバーグテレビキャスターのキャロライン・ハイド氏、AFDグループ総裁兼ファイナンス・イン・コモン連合議長のレミー・リウ氏、教育は待てない(Education Cannot Wait)前CEOのヤスミン・シェリフ氏、Irish Aid総局長のマイケル・ガフィー氏、ユニセフプログラム担当副事務局長オマール・アブディ氏、児童投資基金財団(CIFF)最高インパクト責任者兼栄養エグゼクティブディレクターのアンナ・ハコビャン氏などが揃いました。過去のGlobal Citizen賞受賞者である人権団体100%ライフ責任者のヴァレリア・ラチンスカ氏、ガーナ・フード・ムーブメントクリエイティブディレクターのリディア・アメンヤグロ氏、ジェンダー・モバイル・イニシアチブCEOのオモウミ・オグンロティミ氏らもその経験を共有するために戻ってきました。
ダイナミックな討論会の数々では、各業界やセクター、異なった視点が一堂に会し、世界の最も重要な課題に切り込んでいきました。そしてGlobal Citizenのキャンペーンがどのようにこうした課題の解決を目指しているかに関する見通しが共有されました。その中でも「アフリカを力づける:民間セクターの役割」と題されたセッションでは、アフリカが世界のエネルギー転換で果たす決定的な役割に注目しました。アフリカと世界的なエネルギーリーダーたちによる、再生可能インフラ推進、資本誘導、公平な電力アクセス拡大などの取り組みが議論されました。討論者たちは、2030年までに再生可能エネルギーを3倍にするというグローバル目標を推進し、これに貢献するために必要な政策、資本、協調関係を表面化しつつ、アフリカのクリーンエネルギーにおけるリーダーシップを示しました。登壇者は、ハリス・ジェネラル・パートナーズ成長戦略・ステークホルダー管理責任者のチェベット・チクンブ氏、Globeleq CEOのジョナサン・ホフマン氏、Energea共同創業者のマイク・シルヴェストリーニ氏で、アフリカでの再生可能エネルギー拡大に向けた機会と課題、政府、投資家や企業からの資金提供を促進する上での、民間セクターの重要な役割を強調しました。
この日を通じて、登壇者や来場者は、気候変動・公衆衛生・多国間主義への脅威・人道的な支援や公正な資金調達・公平な開発への投資など、密接に絡み合う課題に対して新しい解決策を思い描くよう問いかけられました。この対話を真の進歩へと変えていくためのロードマップも打ち出されました。
今年のGlobal Citizenフェスティバルの注目ポイント
そして数日後、9月27日にはセントラルパークにGlobal Citizenフェスティバルが帰ってきました。その週の熱心な対話とビジョンを受けて、政策からみんなの行動へと勢いを加速させ、何千人もの人たちと一緒に運動を大きく広げました。主演はカーディ・Bとシャキーラで、タイラ、Rosé、アイラ・スター、マライア・ザ・サイエンティスト、カミーロ、エリアンナが圧巻のパフォーマンスを行いました。サプライズでエヴァルナ・モンタナとレマも登場し、司会はおなじみGlobal Citizenアンバサダーのヒュー・ジャックマンが務め、共演の司会はビル・ナイ、アダム・ランバート、ダナイ・グリラ、ライザ・コーシーが務めました。クリスティン・ベルやトニー・ゴールドウィン、ローリー・ヘルナンデス、ブラディミール・デュティエ、リディア・ケケリ・アメンヤグロ、ラメッシュ・フェリス、タイリー・テレナなど多様な活動家や、Global Citizen賞受賞者のキマニ氏、オグンロティミ氏、ラチンスカ氏も登場しました。
今年のフェスティバルは、Solstice Unitesによるグローバル・パウワウで幕を開けました。伝統ある土地とその祖先の守り人に敬意を捧げ、次回11月1日にベレンで開催される、Global Citizenフェスティバル:アマゾニアを主催するブラジルの先住民族リーダーへと象徴的にバトンが渡されました。その後はFogo Azulニューヨークによる女性中心のサンバ・レゲエ・マーチングバンドの演奏でパワフルなドラムが響き渡り、最高のスタートを切りました。会場は一気に熱気と期待感に包まれました。
イベントに参加できなかった人も心配はいりません。今年のフェスティバルはYouTube、Apple Music・Apple TVアプリ、TwitchのAmazon Music En Vivoチャンネル、Prime Video・FireTVのAmazon Live FASTチャンネル、Brut、DITU、iHeartRadio、Mediacorp、Veeps、ViX、VIZIO WatchFree+、Global Citizenウェブサイト、Global Citizenアプリ、ほか世界75か国の国と地域で生中継され、数百万人もの人にも届きました。インドでは初めて、大手映画館PVR INOXシネマで翌9月28日に上映されました。フェスティバルはCiscoが主催し、オーセンティック・ブランズ・グループ、ブリッジウォーター・アソシエイツ、デルタ航空、PayPalとVenmo、P&Gが主要提携会社、ライブネーションは制作パートナー、iHeartMediaは米国内独占オーディオパートナー、ニューヨーク市公園がロケーションパートナーを務めました。制作はエミー賞受賞のDone+Dustedとダイバーシファイド・プロダクション・サービスによって行われました。また、adFUZE、Atmosphere TV、Branded Cities、Captivate、Digital Mobile Media、Grocery TV、GSTV、Interstate Outdoor、New Tradition、ニューヨーク市観光会議局、Orange Barrel、Outfront Media、PMC: Penske Media Corporation、Secret NYC、Seen Media、TouchTunes、Troohそしてウォール・ストリート・ジャーナルなど多くの主要メディア各社が協力してくれました。
Global Citizenが注力する3大政策キャンペーン
Global Citizenフェスティバル2025は、単なる一瞬のイベントではなく、むしろこの1年、世界中の人たちが何百万という行動を起こしながら盛り上げてきたキャンペーンの中間点で開催されるものです。このみんなの行動がどんどん熱を帯び、リーダーたちへの強い訴えにつながり、本番ステージを迎える前から大きなコミットメントを生み出していました。
目標には、アフリカ全土で100万人にエネルギーアクセスを拡大すること、世界中の3万人の子どもたちに質の高い教育とサッカーの機会を提供すること、そしてアマゾン熱帯雨林を守るために2億ドルを動員することが含まれています。アマゾンはイタリアと同じくらいの大きさを持ち、200億本以上の木々が生い茂り、地球の気候安定のカギとなっています。さらにGlobal Citizenは、セントラルパーク、グレートローン周辺でも4万人のニューヨーカーをボランティアとして巻き込み、5つの行政区すべてにまたがる地域社会をサポートすることを目指しました。
アマゾン保護のために数百万人規模で動員
地球で最も重要な生態系のひとつであるアマゾン熱帯雨林は、2025年のGlobal Citizenキャンペーンの中心にありました。2024年11月にリオデジャネイロで始まった1年間の気候アクションに基づき、Global Citizenが特に注目するのは「2030年までの森林破壊の終結」「公正なエネルギー移行の加速」「気候変動の最前線にいるコミュニティのサポート」という3つのポイントです。このキャンペーンは、ブラジル、ベレンで開催されるCOP30に向けて勢いを高め、11月1日に開催されるGlobal Citizenフェスティバル:アマゾニアで集大成を迎えます。究極の目標は、アマゾンを守り再生するために10億ドルを動員することです。今、この瞬間が何よりも重要です。アマゾン全域での森林破壊が生態系の安定性を脅かし、毎分サッカー場10面分の熱帯雨林が失われているのです。
みんなの行動が、前進のカギとなっています。コールドプレイと連携し、Global Citizenは世界中で35万以上の行動を促し、より強力なアマゾン保護を求める声を届けました。この集団での圧力が、ノルウェー首相ヨーナス・ガール・ステーレ氏がGlobal Citizen NOW:リオデジャネイロで発表したアマゾン基金への6000万ドル再支援へと直接つながりました。Global Citizen NOW: アマゾニアが開かれた2025年7月、スタートアップ企業Axcellが450万ドルの保全投資を発表し、キャンペーンは大きな節目を迎えました。
進展を加速するため、2025年のGlobal Citizenフェスティバルでは世界のリーダーたちへの緊急の呼びかけが発せられました。具体的には、ドイツ、フランス、ノルウェー各政府に対し、地球の共通の未来を守る責任をさらに強く認識するよう求めています。COP30がアマゾンの中心で開催される今年、この世界で最も多様な生物多様性の楽園が後世まで守られるよう、新たな国際的リーダーシップが極めて重要です。
このキャンペーンは過去の大きな進展も土台にしています。2023年のGlobal Citizenフェスティバルでは、パラー州知事エルデル・バルバリョ氏が2025年までに100万ヘクタールの土地を保護すると約束し、2024年に戻ってきた際には、50万ヘクタールが正式に保護区域となり、加えて20万ヘクタールの不法占拠された先住民の土地が本来の所有者に返還されることを発表しました。ブラジルの先住民担当大臣ソニア・グアジャジャラ氏も、7つの先住民領域から違法伐採者や鉱山労働者、農民を一掃すること、さらにCOP30までに10件の新しい領土・環境管理計画を実施することを約束しました。コロンビアのスサナ・ムハマド環境大臣は、アマゾンでの石油・ガス開発拡大を制限する新措置を発表し、これを同国のパリ協定下のNDCs(国が決定する貢献)に正式に位置づけること、そしてアマゾン諸国全体での化石燃料の段階的廃止に向けた歴史上初の対話を開催することを約束しました。こうした取り組みにより、政治リーダーシップと国際的な協力、そして市民参加の力が気候アクションの現実的な前進につながることが示されています。
今年はさらに、アマゾンを守るための大きなコミットメントも進展しました。インパクトセッションでは、スリナムが「世界で最も森林率が高い国」であり続ける意志を改めて表明し、気候リーダーシップの新たな基準を示しました。スリナムは1400万ヘクタールのうち90%が森林で、地球にとって不可欠な炭素吸収地です(排出よりも多くのCO2を吸収しています)。その多くが手つかずな一方、鉱業やその他の資源開発による脅威が高まり続けています。これを受けて、インパクトセッションでジェニファー・ギールリングス=シモンズ大統領が2025年末までに「持続可能な自然管理法」を制定することを発表しました。この法律は国内森林保護の取り組みと法の執行を強化します。ギールリングス=シモンズ大統領は「スリナムには90%の森林があり、このまま守り続けていきたいです。市民が行動を起こさなければ、政治家や企業だけでは成し遂げられません」と力強くコメントしました。この新法によりスリナムの森林はより強く法的に守られ、先住民や部族の土地も認められることになります。
この歴史的な誓約を支えるため、レインフォレスト・トラスト、Re:wild、アンデス・アマゾン基金、リズ・クレイボーン財団、アート・イントゥ・エーカーズなど、複数の慈善団体が新たな保全区域の創設・運営支援のために2000万ドルの寄付を発表しました。これらの団体は地元のパートナーと直接協力し、保全地域の設立・運営のみならず、エコツーリズムなど持続可能で先住民や伝統的なコミュニティに雇用をもたらす事業に注力しています。こうした法整備と財政支援の連携により、スリナムのメルビン・W・J・バウヴァ外相はGlobal Citizenフェスティバルのステージで、約90%の森林を永久に守れると発表しました。これによってスリナムは、環境保全と経済開発のバランス、新興国のリーダーとして、世界の気候目標をリードしています。
またインターアメリカ開発銀行(IDB)は、「アマゾニア・フォーエバー・プログラム」を通じてアマゾン地域での保護や持続可能な開発を支援するため、1億ドルという歴史的な約束を発表しました。この取り組みは地域社会の能力強化と、気候変動への強靭性向上の両方を目指しています。このうち2500万ドルは先住民、アフリカ系住民、河川流域のコミュニティを、生活と生態系の両立を叶えるバイオビジネスや適応プロジェクトを支援することで強化することに使用されます。残りの7500万ドルは水の安全保障ファンドを通じて、アマゾン最貧困層の地域で、水の安全と強靭性の向上に使われます。IDBのイラン・ゴールドファイン総裁はインパクトセッションの基調講演で、この投資の地域的・世界的重要性を強調し「みんなで一緒に行動しましょう。アマゾニアは私たち全員にとって本当に大切な場所ですから」と世界に呼びかけました。
さらにインパクトセッションでエバーランドは、アマゾンで先住民主導の森林保全活動に長期的で安定した資金を提供するため、1億3500万ドルを確保したというニュースを発表しました。この歴史的な資金調達は、地域主体のイニシアチブを強化し、重要な生態系を守り、熱帯雨林の最前線で土地を守る先住民の人々が世代を超えてその土地を守るために必要な資源を確保するものです。こういった最前線コミュニティへの直接投資は、世界人口のわずか6%しか占めていない先住民が、地球に残された生物多様性の80%を守っていることからも、必要不可欠です。さらに、全米初のネットゼロ・はちみつ酒醸造所であるシスルロック・ミード・カンパニーは、たとえ小規模ビジネスでも気候変動や生物多様性の損失への対策で大きなインパクトを生み出せることを証明しました。シスルロック・ミード・カンパニーは、Global Citizen、Re:wild、そして世界中の食と飲料分野の提携会社と一緒に、2027年までにアマゾン熱帯雨林100万エーカーの保護と1000万ドルのアマゾン保全資金の調達を約束しています。
Global Citizenフェスティバルのステージ上では新たな画期的提携が発表されました。それが、リワイルディング・アルゼンチンとOnçafariによって立ち上げられたジャガー・リバー・イニシアチブです。2600万ドルの初期資金が約束されたこの仕組みは、アルゼンチン、ブラジル、ボリビア、パラグアイにまたがるパラナ川流域とパンタナールの2億5000万ヘクタール以上もの生態系を保護・再生し、再びつなげていきます。投資内容には、ブラジルの6万6,000ヘクタールのサンタテレザ保護区の永続的な保護、アルゼンチンの75万ヘクタールのイベラ公園での再生と地域発展、ボリビアのパンタナール、チャコ、雲霧林コミュニティとの連携強化が含まれています。川をつなぎ、動物たちが自由に動ける緑の回廊を作ることで、人々の暮らしを守りながら、地球上最大級の淡水生態系を保護することを目指しています。
そして、この運動にさらに勢いをつけたのがリオデジャネイロ市です。Global Citizen、Re:wild、そして地元の提携会社とパートナーシップを組み、今後5年間続く「リオ自然・気候ウィーク」を新たに始めると発表しました。このイニシアチブでは、様々な分野のリーダーが集い、グローバルサウスが解決策の先頭に立ち続けるために、気候変動と生物多様性のためのアクションを加速させていきます。
今年のアマゾンの保護キャンペーンで発表されたコミットメントは、前進への大きな一歩です。2億8000万ドル以上が動員され、2500万ヘクタールの熱帯雨林を守る力となりました。これで、Global Citizenとその提携会社は、最終目標10億ドルのうち3億4,550万ドルを確保し、11月のCOP30を前に大きな道筋を作っています。アマゾンの保護キャンペーンは、今にとどまらず、これから何年も続く変革的な変化の土台を作っています。
世界中の子どもたちに質の高い教育を届けるために
昨年の2024年Global Citizenフェスティバルで、Global CitizenとFIFAは正式にFIFA Global Citizen教育基金を立ち上げました。この挑戦的なイニシアチブは、2026年のFIFAワールドカップ決勝までに1億ドルを集めることを目指しています。この基金は、150か国以上の恵まれないコミュニティで、質の高い教育とサッカーへのアクセスを拡大するため、地域密着型プログラムやFIFAの学校にサッカーを(Football for Schools)を通して、スポーツの力で学び・ライフスキル・地域発展を広げることを支援するものです。このパートナーシップの一環として、Global CitizenはFIFAクラブワールドカップ決勝で初めてのハーフタイムショーをプロデュースし、メットライフスタジアムにJ・バルヴィンやテムス、ドージャ・キャット、エマニュエル・ケリーが登場し、サプライズでコールドプレイがパフォーマンスを披露しました。今後もGlobal Citizenは、2026年7月のFIFAワールドカップ決勝で再びハーフタイムショーを届ける予定です。
こういった取り組みが今求められています。ユネスコによると、世界中で2億5,000万人もの子どもたちが基礎的なリテラシー能力を持っていません。安全な教室、栄養、十分な医療など、成功する人生の土台となる基礎が得られなければ、子どもたちは学ぶ力を身につけたり未来を切り拓いたりできません。そんな現状だからこそ、2025年のGlobal Citizenフェスティバルキャンペーンは、各国政府や慈善団体、そしてフォーチュン500の企業に対して、3万人の子どもたちに読み書きの力を授けられるよう、サッカーを通じてより豊かな教育機会を届ける投資を呼びかけています。
来年の締め切りに向け、このキャンペーンはGlobal Citizenフェスティバルまでの短期目標を3,000万ドルと定めましたが、新たな投資や寄付、チケットによる支援が集まり、この目標を上回る成果を出しています。Global CitizenとFIFAは、最終目標の30%を超える進捗を見せています。このキャンペーンは、設立支援者であるメットライフ財団から900万ドル、バンク・オブ・アメリカやCisco、シエラレオネ共和国からの寄付も動員し、現地の団体にも同額が寄付されました。さらに、フランスもこの基金の理念や目標に強いサポートを示しています。インパクトセッションでは、AFD(フランス開発庁)のレミー・リウ総裁が、AFDが200を超える若者の教育プログラムにすでに投資しており、基金とともに直接この取り組みをさらに進める予定だと話しました。「詳細はまだお話できませんが、これから共に歩む旅のはじまりとして、FIFA Global Citizen教育基金の達成を目指すみなさんと一緒に取り組めることが非常に楽しみです。フランス開発庁もフランスも、教育とスポーツの未来を共に作る上で頼りにしていただけたらと思います」と語りました。
さらに、The Weekndの「After Hours til Dawnツアー」や、FIFAクラブワールドカップ2025、そして世界中の子どもたちに質の高い教育とサッカーを届けるイニシアチブであるFIFAコレクトで販売されたチケットによる収益240万ドル以上も、この取組みを後押ししています。ただ、1億ドルという最終目標まではまだ道のりがあります。この目標を達成するために、キャンペーンは引き続き、フランスのエマニュエル・マクロン大統領やベルギーのバルト・デ・ウェーバー首相ら世界中のリーダーたちへ、子どもたちの教育と学びを支えるサービスへの投資の約束を強く訴え続けていきます。
インパクトセッションでは、各国の政府や慈善団体・財団のリーダーたちによって大きな発表が相次ぎました。新しい約束がユニセフの児童栄養基金(CNF)に対して発表されました。これは、子どもの栄養不良を世界中で終結することを目指す画期的な資金調達の仕組みであり、国際的な資金源を一元化し、命を救う母子向けの実績ある解決策をさらに拡大することが狙いです。今現在、世界の5歳未満の子どもの死因のほぼ半数が栄養不良であり、1億4800万人以上の子どもが発育阻害、さらに4,500万人が消耗症で生涯にわたる発達の遅れに直面しています。ただし、この栄養不良危機を乗り越える上での最大の課題は解決策の発見ではなく、必要な調整・資金調達によって規模に見合った支援を届けることなのです。CNFは世界中の栄養不良を速やかに改善するため、支援者の資金をまとめて最も必要な国々に届け、国の投資とCNF管理下の基金から1対1でマッチング支援を行い、食料危機・栄養不良が最も深刻な国での地域生産体制も強化しています。
さらに、昨年のUNGAで開始されたマッチングプログラムにより、最大5億ドル分の寄付がマッチし、寄付ごとに2倍となることで合計で10億ドルに到達する見込みです。この資金により、CNFは2030年までに毎年3億2,000万人の女性と子どもに必要な栄養を届け、その影響力をさらに拡大できます。
すでにいくつかの国がこの呼びかけに応じています。インパクトセッションではアイルランドが1,000万ユーロを約束し、Irish Aidのマイケル・ガッフィー代表は市民の行動による説明責任の重要性を強調しました。「市民の行動は今まで以上に大切です。アイルランドは援助予算を削減せず、むしろ増やす努力をしています。それは市民の支えがあるからであり、その支えを得るには、私たちが何を成し遂げているかを示すことが大切で、そしてそれをGlobal Citizenは見事に実践しています」と話しました。カナダもすぐ後に7,800万カナダドルの支援を発表しました。国際開発担当カナダ国務長官ランディープ・サライ氏は「すべての子どもが成長し、夢を持ち、可能性を最大限に伸ばすチャンスがあるべきです。子どもの栄養に投資することは、私たちみんなのより豊かな世界への投資です」と語りました。これらの貢献も両方とも全額マッチされ、影響力が倍増しました。
一方、他国が援助予算を縮小させるなかで、いくつかの慈善団体も行動を強化しています。ELMAリリーフ財団は以前に約束した額からさらに400万ドル増額し、合計1,000万ドルを寄付しました。CEOのトーマス・マクパートランド氏は、同基金が家庭政府の栄養投資をもたらし、最も必要な人々にリーチできる独自性こそが支援増額の決め手になったとコメントしました。また児童投資基金財団(CIFF)は、栄養システムの強化や実証済みの介入(強化サプリや緊急時の治療食など)のアクセス拡大のために4,000万ドル近くを約束しました。
アフリカで何百万人もの人々に再生可能エネルギーを拡大する
昨年、Global Citizenは欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長や南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領、国際エネルギー機関の支援を受けて、「アフリカの再生可能エネルギー拡大(SURA)」という1年間のキャンペーンも始動しました。このキャンペーンは2025年11月にヨハネスブルグで開催されるG20サミットに合わせて行われる会議で最高潮を迎え、各国政府や民間企業、多国間銀行による支援の約束を集め、2030年までに再生可能エネルギー容量を3倍にするというCOP28の目標達成を目指します。現在、アフリカでは6億7500万人が電力のないエネルギー貧困の中で暮らしています。人口増加によってさらに電力需要は高まりますが、多くの地域はいまだに安定した電力にアクセスできていません。こうした状況を打開するため、SURAキャンペーンでは少なくとも15億ドルを動員し、5万人の若者にソーラー設置や送電網メンテナンス、エネルギーサービスなどの産業スキルを身につけるトレーニングを提供し、雇用を創出します。
この取り組みが実現すれば、100万人もの人々にクリーンで信頼できる電力を届けることができます。ここで目指すのは、単なる技術インフラの提供だけではありません。アフリカ大陸全体で雇用や経済のチャンスを生み、再生可能エネルギー関連産業を育て、排出量を減らし、公平で持続可能なグリーン移行を加速して大規模な投資や新たな未来を切り開くことです。具体的に、Global Citizenはデンマークやノルウェー、イギリスなどクリーンエネルギー分野でアフリカ企業を後押しできる国や、民間企業に協力を呼びかけています。
インパクトセッションやGlobal Citizenフェスティバルの現場で、こうした呼びかけに賛同する多くのプロジェクトや投資が発表されました。これにより、2030年までにアフリカで460万世帯以上が新たに電力を使えるようになる見通しです。これは最初に掲げられた100万人に電力アクセスを届けるという目標をはるかに上回っています。
まず、南アフリカのエネルギー企業Globaleqは、アフリカ大陸全体で新たに1.3ギガワット分の再生可能エネルギー発電施設を作ると発表しました。これは150万世帯分の電力供給に相当します。CEOのジョナサン・ホフマン氏はGlobal Citizenフェスティバルのビデオメッセージでこう説明しました。「発電は家でいえば土台づくりのようなものです。土台がしっかりしていれば、そこからいろんなものを積み上げられます。Globaleqがアフリカで実現する発電事業は、きっと経済の成長を加速させてくれます」
さらにもう1社、南アフリカのペレ・エネルギー・グループは、Global Citizenのステージで史上最大規模の再生可能エネルギープロジェクトを発表しました。今後10年間で新しく10ギガワット分の発電を約束し、そのうち5年以内に310万世帯へ電力を届ける意欲的な拡大計画も始動します。この取り組みは、今後10年間でアフリカの南アフリカ、ジンバブエ、ザンビア、ボツワナ、エスワティニ、ナミビア、ケニア、ガーナ、セネガル、モザンビーク、アンゴラの11か国にわたり、最終的には625万世帯に電力を届けることを目指しています。ビデオアナウンスでCEOのグキ・ラオレカ氏は、この約束に込められたエネルギーと社会の変革への希望について振り返り、「私たちにとって、Global Citizenのような組織と出会うことは、私たちの目的や理念の継続を意味し、社会的使命に強く共感する組織同士の完璧な連携につながります。その使命は、私たち全員が望む貧困根絶という変化につながっていきます」と語りました。
インパクトセッションでは、インパクト重視のエネルギー投資プラットフォームEnergeaが、今後5年間でアフリカ全土に再生可能エネルギープロジェクトを拡大するための2億5000万ドルの新たな投資を発表しました。特に太陽光発電の拡充を中心に、この投資は現地に新たなクリーンで信頼できる電力をもたらす資産の構築に直接使われます。Energeaにとって、重要なのは約束を真の前進に変えることです。「アフリカで電力がない人々のために多額の金額が約束されてきましたが、実際に電気を生み出す鉄の塊(インフラ)に届いているのはごくわずかです。これこそが私たちの得意分野です」と、Energea共同創設者のマイク・シルヴェストリーニ氏は語ります。
明確な目標設定と公の説明責任を設けることで、Global Citizenは民間企業に「アフリカの再生可能エネルギー拡大」キャンペーンへの透明な貢献を促し、大胆な約束を本当の意味で実現できる環境を作っています。これにより、目に見える前進に必要な資金が正しく使われます。こうした約束は、今年後半にヨハネスブルグで開催されるG20サミットでのキャンペーンの集大成へとつながり、政府とハリス・ジェネラル・パートナーズやトランスエネルギー・グローバルのような企業がアフリカの再生可能エネルギー推進のために結集します。
インパクトセッションでは、欧州委員会がSURAキャンペーン支援のためにアフリカのクリーンエネルギープロジェクトへの資金パッケージの配分方法を発表しました。これは、2023年のCOP28での34億ユーロの公約に基づくものです。セントラルパークの観客に向けたビデオメッセージで、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は「今もアフリカでは6億人が電気のない生活を送っています。子どもたちはろうそくの明かりで宿題をし、病院は暗闇の中で診察しています。この状況を看過するべきではありません。アフリカには電力が必要です。みんなで力を合わせれば、それを実現できます」とその緊急性を強調しました。具体的なプロジェクトにはコートジボワールに3億5000万ユーロ規模の高電圧送電線、マダガスカルの農村部のミニ電力網に向けた3,300万ユーロ、また687のカメルーンの地域で250万人へ電力を届ける6000万ユーロなどが含まれ、ソマリア、ガーナ、マダガスカル、モザンビーク、コンゴ共和国、レソト、中部アフリカでのプロジェクトも合わせ、合計で6億4000万ドルに達します。
これは、SURAキャンペーンが目指す目標の始まりにすぎません。今年11月、ヨハネスブルグG20サミットでの集大成に向け、政府や企業が新たな資金調達と大胆な気候・開発約束の拡大に集結し、世界で最も弱い立場にあるコミュニティへ真の進歩をもたらすことが期待されています。
2025年Global Citizenフェスティバルのコミットメント総額
2025年のGlobal Citizenフェスティバルは、世界的なアーティスト、世界のリーダー、活動家、草の根組織を団結させ、セントラルパークのグレートローンから、極貧を終結するための13年目のインパクトのイベントを祝いました。
2024年、Global Citizenは340万件の行動を起こし(フェスティバルキャンペーン史上最多の)10億ドル以上のコミットメントを後押ししました。主な功績としては、イギリス、デンマーク、スペインから世界銀行の国際開発協会(IDA)への新たな誓約があり、これには77の最も脆弱な国々への1200億ドルの助成金や優遇融資の支援が含まれます。ブラジルとコロンビアも海洋・森林・生物多様性保護の新施策を発表し、さらに5億ドル以上が世界中のワクチンや人道支援費用として約束されました。
過去13年間で、Global Citizenは490億ドルのコミットメントを実現し、世界の13億人の生活に影響を与えました。これは、貧困に打ち勝ち地球を守るというGlobal Citizenのミッションが大胆であっても、多くの人が力を合わせて戦略的に行動し、大胆なリーダーシップを求め続ければ、確かな進歩を作り出せることを証明しています。
今年のフェスティバルで、その勢いはさらに加速しました。Global Citizenは、ニューヨーク開催史上最多の430万件もの行動を起こし、世界のリーダーや慈善団体、企業、団体に対し、極貧終結のために大胆な約束を求めました。その成果は明白で、今週発表されたコミットメントは、野心的な財政・政策誓約の新しい波となり、みんなの行動こそがグローバルな流れを変え、実際の変化を生み出す力になると証明しています。
カナダは、ユニセフの児童栄養基金(CNF)への7800万カナダドルの大規模な貢献を発表しました。この誓約は同額がマッチングされるため、実質2倍のインパクトをもたらし、治療用栄養食や強化食品、妊産婦の栄養改善など、脆弱な地域で命を救う栄養施策を拡大します。
この取り組みの動機を振り返りながら、カナダ国際開発大臣のランディープ・サライ氏は「すべての子どもたちが成長し、夢を見て、自分の可能性を最大限に発揮するチャンスを持つべきです。子どもの栄養へ投資することは、より豊かな世界への投資なのです」と語っています。
児童投資基金財団(CIFF)は、ユニセフの児童栄養基金に約4000万ドルの寄付を誓約し、子どもや母親の栄養不良を防ぐ実績のある介入とシステムの強化をサポートします。
ELMAリリーフ財団は、ユニセフの児童栄養基金への最初の誓約額を400万ドル増額し、合計1,000万ドルとしました。この拡大により、最も打撃を受けている地域で証拠に基づいた栄養改善策の提供が可能となります。
「この基金が最も優れているのは、国内政府による自国コミュニティへの栄養支出を促進する力があることです」と、ELMAリリーフ財団のトーマス・マクパートランド氏は説明しました。
ENERGEAは、インパクト重視の投資プラットフォームとして、今後5年間で2億5000万ドルの支援をアフリカの再生可能エネルギー拡大に向けて発表しました。これにより、複数の国で新しい太陽光エネルギー資産が建設され、家庭や学校、クリニックに電力を届けます。「Energeaほど国際社会の力を信じている団体はなかなかありません」とCEOで共同創設者のマイク・シルヴェストリーニ氏は語ります。「Global Citizenの使命には心から共鳴しています」
欧州委員会は、アフリカでどのようにクリーンエネルギー関連の資金配分を行うかの詳細を発表しました。これにはカメルーンでの農村電力供給拡大、コートジボワールでの高圧送電線の建設、レソトでの再生可能エネルギーの可能性解放、ガーナでの太陽光発電拡大などが含まれており、6億4000万ドルの資金が有効に活用されます。
「現在もアフリカでは6億人が電気のない生活を送っています。子どもたちはろうそくの灯りで宿題をし、病院は暗闇の中で稼働しています。もうこれ以上放置できません」とウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長はフェスティバル直前のスピーチで呼びかけました。
エバーランドは、アマゾンの先住民主導の森林保全プロジェクトのため、1億3500万ドル以上の長期安定資金を確保したと発表しました。この画期的な投資により、地球上でも極めて重要な生態系が守られ、最前線で守り続ける先住民や地域コミュニティの力となります。予測可能かつ持続的なリソースを提供することで、生物多様性の保護、気候変動に対するレジリエンス、森林と深く結びついた人々の権利を支える取り組みです。
FIFA × GLOBAL CITIZEN教育基金は、政府や民間セクターから3000万ドル以上の支援を受け、目標を達成しつつ、世界中で質の高い教育へのアクセス拡大を強力に推進しています。バンク・オブ・アメリカ、Cisco、シエラレオネ共和国、そして設立時からの支援者メットライフ財団による900万ドルの約束など、多くの貢献があり、世界中のより多くの子どもたちが学び、成長し、明るい未来を切り拓けるようにとの集合的取り組みが際立ちました。
フランスは、フランス開発庁(AFD)を通じて、FIFA × Global Citizen教育基金への参画意向を示し、スポーツを通じた教育と若者の力推進のため専用リソースや財政支援の可能性を探っています。
「教育とスポーツによる若者の力づけは、まさにAFDの最優先事項です」とAFD総裁のレミ・リウ氏は語ります。「教育やスポーツの推進に、フランス開発庁、そしてフランスを頼ってください」
GLOBALEQは、アフリカで新たに13ギガワットの再生可能エネルギーを発電し、150万世帯に電力を届けることを約束しました。太陽光、風力、水力、蓄電を活用します。Global Citizenフェスティバルで放映されたビデオメッセージでCEOのジョナサン・ホフマン氏は「Globaleqは大きな一歩を踏み出します。他の政府、企業、個人のみなさんも一緒に、もっとクリーンで明るく、インクルーシブな未来を創っていきましょう」と呼びかけました。
ドイツは、Global Citizenフェスティバルで流れたビデオで、連邦経済協力開発省のリーム・アラバリ・ラドヴァン氏が、国連の国際労働機関・社会正義国際連合への政策支援を発表し、世界的な平等推進の強い姿勢を示しました。彼女は、社会正義との闘いを支援するため、民間企業や人々に立ち上がってほしいと訴えました。「政府だけでは対応しきれません。企業のみなさんにもぜひ参加してほしいです。そして、若いみなさんの力も必要です。若い世代の声は国際政治に違いをもたらします。これからもどんどん声をあげてください」と呼びかけました。
米州開発銀行(IDB)は、アマゾン・フォーエバープログラムを通じて1億ドルを約束しました。そのうち2500万ドルは、主にバイオビジネスや適応プロジェクトを通じて先住民、アフリカ系住民、河川地域コミュニティの強化に投資されます。残りの7500万ドルは、水の安全保障基金を使い、アマゾンの最も貧しい地域社会の水の安全やレジリエンス向上に活用されます。イラン・ゴールドファイン総裁は「今こそリーダーたちが「言葉より行動」を見せる時です」と語りました。
国際移住機関(IOM)は、サハラ以南アフリカで2つのコミットメントを発表しました。1つ目は3万の家族に種子・研修・道具を提供し、自ら食を生産して収入を得、未来を築く機会を支援するものです。2つ目は金融リテラシーやデジタル包摂の推進で、国内避難民約300万人および地域外の離散の民200万人以上が安全な銀行取引や国を超えた送金をできるようにします。
アイルランドは、ユニセフ児童栄養基金に1000万ユーロを約束し、そのインパクトが倍増するようマッチング支援を実施しました。Irish Aid総裁のマイケル・ガフィー氏は、Global Citizen NOW:インパクトセッションおよびGlobal Citizenフェスティバル向けのビデオで「今こそ市民参加がこれまで以上に重要です。アイルランドは(援助)予算を削らず、増やしています。それは市民のサポートあってこそです。これからもその支援を得るため、我々の活動のインパクトを示す必要があります。それこそGlobal Citizenが見事に実現していることです」と述べました。
ジャガー・リバー・イニシアチブは、リワイルディング・アルゼンチンとOçasafariにより2600万ドル規模で設立され、パラナ川流域のエコシステム保護・再生・再接続を目指します。ブラジルの6万6000ヘクタールのサンタ・テレーザ保護区の永久保全、アルゼンチンのイベラ公園75万ヘクタールでの再生と地域開発、さらにボリビアのパンタナール、チャコ、雲霧林での保護強化とコミュニティ参画も進めていきます。
ペレ・エネルギー・グループは、アフリカ全土で10ギガワット分の再生可能エネルギー容量拡大を打ち出し、今後5年で310万世帯への電力供給、10年間で最終的に620万人の生活に影響を与える計画を発表しました。CEOのグキ・ラオレカ氏は「いまだに電気のない人々にまさに光を届けています。Global Citizenのような組織に出会えたことは、私たちの目的・価値観を強化するものです」と熱意を持って語りました。
プラントヴィレッジ+は、余剰カーボンクレジットによってGlobal Citizenフェスティバルのカーボンフットプリントをすべて相殺しました。932トンのバイオ炭を625ヘクタールの農地に投入し、土壌健康改善、肥料使用・排出量削減、1420人の小規模生産者の長期的サポートを実現しました。
リオデジャネイロは、Global Citizen、Re:wild、現地パートナーと協力し、リオ自然・気候ウィークを立ち上げることを発表しました。グローバルサウスを気候政策の最前線に据える5年間の新たな取り組みです。初回イベントは2026年6月1日~6日に開催予定で、さまざまな分野のリーダーが、気候変動と生物多様性喪失の絡み合う危機について話し合うため集結します。
スリナムは、森林カバー率90%を永続的に維持し、2025年末までに「持続可能な自然管理法」を採択することを約束しました。これにより、素晴らしい自然を管理・保護するための法的な権限がさらに強化されます。ジェニファー・ギーリングス=シモンズ大統領は、「スリナムは国土のうち90%を森林が占めており、それを守り続けたいです」とシンプルに語りました。
レインフォレスト・トラスト、Re:wild、アンデスアマゾン基金、リズ・クレイボーン財団、アート・イントゥ・エーカーズなどの慈善団体連合が、2,000万ドルの支援を約束しました。この慈善団体連合が約束した2,000万ドルによって、約1,400万ヘクタールの森林が守られることになり、これは地球上で最も高いカバー率となります。
シスルロック・ミード・カンパニーは、Global CitizenとRe:wildとのパートナーシップのもと、2027年までにアマゾン100万エーカーの保護、市民による蜂や花粉媒介者を守るための500万の行動の動員、そして1,000万ドルの保全資金の創出を公約しました。サステナビリティを企業運営の中核に置く企業として、CEOのジョン・クルーグ氏は、「私たちが意図的にビジネスや運営のあり方を見直せるなら、どんな企業にもできるはずです。私たちにできたなら、みんなが使っている大企業にもできるはずです。ぜひ、そうした企業にも行動するよう声をかけて、一緒に話題を取り戻しましょう」と呼びかけました。
ステージの外でも活発に
世界規模でコミットメントを生み出すだけでなく、今年のフェスティバルキャンペーンでは、数百人のニューヨーカーにも地元コミュニティで行動を起こすことを促しました。2年連続でGlobal Citizenは、市内各地で環境クリーンアップ活動にボランティアを動員しました。今年9月13日には、バワリー・ミッションと連携してGlobal Citizenデーを実施し、ボランティアたちは貧困に直面する近隣住民へ食事やケアを提供しました。その1週間後の9月19日、Global Citizenは、ジャマイカ湾・ロッカウェイ・パーク協議会とパートナーシップを組み、Gooderaの支援とブラック・サーフィン協会東海岸部門の協力のもと、カナシー・ピアでビーチクリーンアップも実施しました。こうした取り組みを通じて、Global Citizenはニューヨークの海岸線を守り、まずは身近な場所から地球を守る行動を行うようみんなにインスピレーションを与えています。またGooderaと連携し、世界中の若者に履歴書作成や面接対策などキャリア支援のメンターとなるボランティア募集でも40,000人の参加を呼びかけました。
さらに、Global Citizenはサウス・ブロンクス・ユナイト、ベッドフォード・スタイベサントYMCA、ブレーキング・グラウンド、シティミールズ・オン・ウィールズ、コヴェナント・ハウス、エクスペクティング・リリーフ、ヘンリー・ストリート・セトルメント、南アジアユース・アクション (SAYA)、サウス・ブロンクス・ユナイト、ウィメン・イン・ニードInc.など、全5区にまたがるミッション協調の非営利団体もサポートしました。こうした活動に参加したボランティアには、フェスティバルの無料チケットが贈られ、直接行動することこそ、地域に真の永続的変化を起こす力になるというメッセージが強調されました。
今年のGlobal Citizenフェスティバルは、今まで最もサステナブルな開催となりました。プラントヴィレッジ+から寄付されたカーボンクレジットによって、フェスティバルの全炭素排出量が相殺され、大気から同等量のCO2を除去しつつ、長期的な気候・農業のメリットも生み出しました。これらのクレジットはバイオ炭の利用を支援しており、土壌の健康や保水性の向上、肥料使用の削減、排出量の低減、小規模農家の食料安全保障改善につながっています。また、エバーランドとのパートナーシップにより、排出量を事実上2重に相殺することができました。
フェスティバル会場でも、サステナビリティを徹底し、今年もメインステージ全体が、コールドプレイがワールドツアーで用いたスマートグリッドバッテリーシステムで完全運営されました。会場では在来種の苗木を植樹し、後にセントラルパーク協会へ寄贈されました。すべてのフードがベジタリアンで、ヴィーガン対応メニューも増やし、梱包材も堆肥可能なもののみを使用しました。余った食事はRePlateやフレンドリー・フリッジBXのような地域団体へ寄付し、アルミ缶の残りは、ブルックリンのシュアー・ウィー・キャンという非営利リサイクルセンター兼コミュニティハブで資源ごみ化されました。こうした様々な取り組みが、Global Citizenフェスティバルの気候変動を真剣に考える姿勢を有言実行した好例となりました。
今年は、Colossalのアメリカズ・ネクスト・トップ・ヒットメーカーコンテストの公式チャリティーパートナーとしてGlobal Citizenが参加しました。6万5000人以上のエントリーの中から選ばれた注目パフォーマーが、Global Citizenフェスティバルのプレショー(7)でステージに立ちました。
次のGlobal Citizenの展開
Global Citizenは、極貧を今すぐ終結させることに取り組む、世界最大規模の国際支援団体です。世界中の仲間が声をあげて行動を起こし、音楽・エンタメ・政策・慈善団体・メディア・民間セクターのリーダーたちとつながるキャンペーンやイベントで、その力を高めています。2008年のオーストラリアでの創設以来、Global Citizenのプラットフォームで発表されたコミットメントは総額490億ドル以上に及び、13億人以上の人生を変えてきました。現在はニューヨーク、ワシントン、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、ベルリン、ジュネーブ、メルボルン、トロント、ヨハネスブルグ、ラゴスなど、世界中にチームを抱えています。
今年のセントラルパークでのフェスティバルは一旦終結しましたが、もっと大きなアクションが2025年には控えています。11月1日、Global Citizenは初となるラテンアメリカのベレンで、Global Citizenフェスティバル:アマゾニアを開催予定です。アニッタ、セウ・ジョルジ、ガビー・アマラントス、コールドプレイのクリス・マーティンが主演として登場予定です。この場で、Energeaやエバーランドなどパートナー企業による新たなコミットメントが期待され、アマゾンの保護キャンペーンを一段と加速させることでしょう。年末のクライマックスには、歴史的なリーダーたちの集まりで、気候資金や公正なグローバル金融システムについて話し合い、極貧の終結と地球の未来を守るうえで極めて重要なステップである、G20サミットと同時期に開催されるGlobal Citizen NOW:ヨハネスブルグがあります。
そして2026年には、再びアフリカでMove Afrikaイニシアチブを拡大する予定で、これは世界トップクラスのエンターテイメントとツアーイベントを開催する力を強化することで、アフリカ全体の雇用創出や地域経済の活性化、投資の促進を目指す初のツアー巡業という新しい取り組みです。今年はルワンダとナイジェリアでジョン・レジェンドが主演を飾り、提携会社のpgLangやルワンダ開発委員会(Rwanda Development Board)とともに開催され、次のステップとして、新たに南アフリカ、ヨハネスブルグでの公演も追加決定しました。アジアでは、Global Citizenが歴史を刻み、東南アジアで初となるイベントGlobal Citizen NOW:シンガポールをTPCやNO.17財団とタッグを組み、インパクトウィークの締めくくりとして開催しました。Global Citizenは来年もさらにグローバルな存在感を拡大し、世界中のさまざまな舞台やコミュニティにメッセージを届けるために、もっと多くの協調関係を築いていきます。
フェスティバルのステージの明かりが消えた後も、Global Citizenのキャンペーンはずっと続いていきます。今後の展開を見ても、Global Citizenフェスティバルはただのお祭りではなく、人々や地球のための課題に取り組む行動を広げ、誰もがプラットフォームを通じて声を上げ、団結し、有力者たちに真の変化を求める大切なきっかけになっています。Global Citizenで行動を起こすことで、意見を伝え、世界のリーダーたちに責任を問い、意味のある変化を後押しし、みんなが緊急性と目的を持って動くことで、仕組み自体を変えていくことは可能なのです。
Global Citizenは、極貧を終結するために行動を起こし、影響を与える、世界最大級の運動です。政府のリーダー、企業、慈善団体、アーティスト、市民団体など、投稿、ツイート、メッセージ、投票、署名、電話などあらゆる手段で変化を起こせる人たち全員に呼びかけ、みんなの暮らしを良くするために力を合わせています。みんなの参加が必要です。Global Citizenアプリをダウンロードして、行動を起こし、あなたの声を聞かせてください。何百万人もの声が重なれば、世界のリーダーたちも無視することはできません。詳細は、globalcitizen.orgを確認するか、@GlblCtznや@GlblCtznImpact、またはTikTok、Instagram、YouTube、Facebook、LinkedInをフォローしてください。
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