新十両昇進を決め、会見を行った長村改め日向丸(左)と木瀬親方(撮影・中村 和也)
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 日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)の番付編成会議を開き、宮崎県出身の長村改め日向丸(ひむかまる、21=木瀬部屋)と拓大出身の五島改め藤凌駕(ふじりょうが、22=藤島部屋)の新十両昇進を発表した。再十両は2人で、北の若(24=八角部屋)が4場所ぶり、若ノ勝(22=常盤山部屋)は3場所ぶりに復帰する。

 国技館の記者クラブで会見した日向丸は「まだ実感が湧かないけど、たくさんの方からお祝いのメッセージや言葉をいただいて、ようやく上がったんだなという気持ち」と笑顔を見せた。

 静岡・飛龍高を経て木瀬部屋に入門。23年初場所で初土俵を踏み、24年春場所では安青錦との全勝対決を制して三段目優勝を果たした。

 自己最高位の西幕下2枚目で臨んだ秋場所では5勝を挙げた。「九月場所で2枚目と決まったときに九州場所で新十両で臨みたいなという気持ちが凄く強かった。来場所で新十両が決まって地元の方々に応援してもらえるように良い相撲を取れるように頑張りたい」と力を込めた。

 宮崎県出身では琴恵光(現・尾車親方)以来の関取誕生となった。関取昇進を機に「日向丸」にしこ名を改め、「地元にちなんだ名前をつけたいと思っていて、地元の昔の地名の日向を使わせていただいて、あとは親方や両親と相談して日向丸と決まった」と説明。候補は6、7個あったといい「悩んだけど、実際に決まったのは昨日、おとといぐらい。本当に最近」と話した。

 同世代には幕内・藤ノ川らがいる。「同世代、歳の近い人たちに早く追いついて一緒に戦っていきたい」。師匠の木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)も「真面目にコツコツやるので、体はもうちょっと大きくして幕内に早く上がれるように頑張ってほしい」と期待を込めた。

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